ロシアが第二次大戦記念行事を宣伝に、ドイツが大使出席に警告
[ベルリン 16日 ロイター] - ドイツ政府は16日、駐ベルリン・ロシア大使が東部ゼーロウで行われた第二次世界大戦80周年を記念する地元イベントに出席したことを受け、ロシアが行事を「利用」しようとしていると警告した。
行事は第二次世界大戦最後の戦闘の一つである「ゼーロウ高地の戦い」を記念するものだった。ロシア軍にとって最大の激戦となったこの戦いでは、少なくとも3万人のソ連兵が死亡した。
式典ではロシアのセルゲイ・ネチャエフ大使と、ソ連軍で戦ったベラルーシとカザフスタンの武官が記念碑に献花した。
独外務省は今年に入り、大戦80周年記念行事をプロパガンダに利用しようとするロシアに対する警戒するよう指針を発表。ロシアの国家代表を追悼式典に招待しない裁量権を行使するよう自治体に求めた。
外務省報道官は記者会見で「ロシア側がウクライナ攻撃の正当化に行事を利用することが予想されるため、外務省としてこうした趣旨の勧告を行った」と述べた。
ロシア国営通信社RIAは、外務省のザハロワ報道官が16日に述べた発言として、ロシアとベラルーシの代表者を記念行事から追放する可能性があると示唆したドイツ外務省の指針は「ヒトラーの処刑者たちの思想的後継者で直系の子孫」である勢力による侮辱だと伝えた。
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Berlin correspondent who has investigated anti-vaxxers and COVID treatment practices, reported on refugee camps and covered warlords' trials in The Hague. Earlier, he covered Eastern Europe for the Financial Times. He speaks Hungarian, German, French and Dutch.