米ハーバード大の留学生受け入れ資格剥奪も、トランプ政権が警告

4月16日、米国土安全保障省はハーバード大学に対し、トランプ政権の要求に応じない場合、外国人留学生の受け入れ資格を剥奪すると通告した。同大学のキャンパスで15日撮影(2025年 ロイター/Faith Ninivaggi)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米国土安全保障省は16日、ハーバード大学に対し、トランプ政権の要求に応じない場合、外国人留学生の受け入れ資格を剥奪すると通告した。

また、ノーム国土安全保障長官は、同大に対する総額270万ドルを超える国土安全保障省の補助金2件を打ち切ると発表した。

ノーム氏はハーバード大に対し書簡を送り、30日までに同大の外国人学生ビザ保持者による「違法かつ暴力的な行為」に関する記録を提出するよう求めたことを明らかにした。

声明で「ハーバード大が報告義務を完全に順守していることを証明できない場合、同大は外国人留学生を受け入れる特権を失うことになる」と警告した。

「532億ドルの基金を持つハーバード大は、自らの混乱に資金を提供できる。だが国土安全保障省はそうしない」と述べた。同大には「反米、親(イスラム組織)ハマスの思想」が存在すると主張した。

ハーバード大の広報担当者は、「助成金の取り消しと外国人学生ビザの精査に関する」ノーム氏の書簡を認識していると述べた。

同大は法律を順守するとしながらも「独立性や憲法上の権利を放棄しない」とした今週初めの声明を堅持しているとした。

トランプ大統領はイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に対する抗議行動を、外交上の脅威とみなしている。

しかし、一部のユダヤ人団体を含む抗議参加者は、パレスチナ人の権利擁護やイスラエル軍の作戦に対する批判と、過激主義や反ユダヤ主義を政権は混同していると主張している。

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Kanishka Singh is a breaking news reporter for Reuters in Washington DC, who primarily covers US politics and national affairs in his current role. His past breaking news coverage has spanned across a range of topics like the Black Lives Matter movement; the US elections; the 2021 Capitol riots and their follow up probes; the Brexit deal; US-China trade tensions; the NATO withdrawal from Afghanistan; the COVID-19 pandemic; and a 2019 Supreme Court verdict on a religious dispute site in his native India.

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