生放送中に…爆発 3つのカメラがとらえた空爆の瞬間 イスラエルがシリアの国防省本部を攻撃【news23】
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イスラエルがシリアの首都・ダマスカスの国防省本部などを空爆しました。その様子は、生放送をしていた3つのテレビ局によってとらえられていました。攻撃の理由とは何だったのでしょうか。 【写真で見る】3つのカメラがとらえた空爆の瞬間 ■シリア首都 生放送中に空爆 記者も逃げ惑う 記者 「爆発だ、爆撃があったぞ、早く映像をつなげ!」 シリアの首都ダマスカスでテレビ局の中継中、背後にある国防省の建物が爆発。これはイスラエルの空爆によるものです。 現地時間16日、この時、複数のメディアが同じような中継の準備をしていました。 シリア国営テレビ キャスター 「イスラエルのカッツ国防大臣は、軍は攻撃を続けると表明…」 こちらの記者は道路沿いでスタンバイ。しゃべり始めた瞬間…複数回爆発音が響きます。映像にはミサイルのような物体が映っていました。 攻撃はさらに… 「伏せて!伏せて!」 攻撃を受けたのは、シリア国防省のほか、大統領府近くの空軍施設。シリア国営メディアによるとこの攻撃で3人が死亡、34人がけがをしたと伝えています。 ■シリア空爆 背景には“部族間衝突” イスラエルによる空爆は3日連続。この背景にあるのは、異なる部族間の衝突です。 シリア南部スワイダ県では13日からドルーズ派と遊牧民の勢力の衝突が続いていて、シリア人権監視団によると、死者は500人以上にのぼるといいます。 イスラエルは自国にも住むドルーズ派を保護する目的だとして、この「部族間衝突」に介入。首都ダマスカスのほか、これまで南部スワイダ県などを空爆しているのです。 緊張が続く中東ですが、アメリカのルビオ国務長官はSNSに「深刻で恐ろしい状況を16日夜、終結させることで合意した」と投稿。衝突の終結で合意が成立したと発表しました。
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