【無料記事】【トピックス】『ホーム連勝で上位進出へ』 熊取谷一星「ベースの仕事をやったうえで自分の武器を出す」5月11日(日) J1第16節 湘南ベルマーレ戦 15:00 味の素スタジアム(25.5.8)

前節の横浜FC戦(2‐0○)、プロ初ゴールをマークしたルーキーの熊取谷一星。

鮮やかなプロ初ゴールだった。前節の横浜FC戦、66分からピッチに立った熊取谷一星。90+1分、森田晃樹のパスを受けてダブルタッチで相手をかわし、左足を振り抜く。シュートはディフェンスに当たってコースが変わり、サイドネットに突き刺さった。

「相手の逆を取るファーストタッチはイメージどおり。3タッチ目がやや伸びてしまいましたね。城福監督から『仕掛けろ』と言われてピッチに入ったので、勢いを出していくことを意識しました」

熊取谷の得点がダメ押しとなって、東京ヴェルディは2‐0の勝利を収める。

今季、明治大から加入し、ルーキーながら開幕から順調にメンバーに入り続けていたが、第4節のガンバ大阪戦(0‐1●)で暗転する。ボールへのアタックが最優先という守備の大原則から外れたプレーで相手をフリーにした結果、クロスから決勝点を奪われた。

以来、11試合ぶりのメンバー入りだった。

「あの試合で自分の甘さ、プロの厳しさを痛感しました。久しぶりのゲームで、正直、自分が点を取るんだというのは頭になかったんです。ガンバ戦の反省を生かし、まずは守備をしっかりやること。途中から入った選手が試合を崩すわけにはいかない。メンバーに入れなかった期間、積み上げてきたものを出し、局面で戦うことを心がけました。ゴールはおまけが付いてきたようなものです」

5月11日のJ1第16節、東京ヴェルディ(11位)は湘南ベルマーレ(15位)と対戦する(15:00 味の素スタジアム)。

「これまでの取り組みと変わらず、戦うこと、走ること、守備で戻ることなど、ベースのところをやって自分は生きていかなければいけない。それをやりつつ、自分の武器を出さないと僕が出ている意味がないので、両方できるようになりたいです。判断や体力面もさらに向上させていく必要がある」

数字を残した熊取谷が、これをきっかけにどう変わっていくか見ものである。

当日の天気予報は曇時々晴で、予想最高気温は29℃と暑くなりそうだ。チケットのご購入はヴェルディチケットまで。

《クラブウオッチ》 前節の横浜FC戦はGW唯一のホームゲームで総力を挙げて集客作戦を展開してきたが、悪天候の影響で想定を大幅に下回る1万4258人。「ここまでは昨年とほぼ同水準で推移していますが、これからギアを上げていかなければ1試合平均2万人を切ることになる」とクラブ関係者は危機感を強める。湘南戦の入場者数見込みは現時点で約1万5000人だ。

[今季の1試合平均入場者数] 22,862人( 7/20位) 過去5シーズンの1試合平均入場者数 2020年 2,429人(コロナの影響により参考外) 2021年 3,246人(〃) 2022年 4,955人(〃) 2023年 7,982人

2024年 20,976人

●ランド地獄耳● ▼川﨑修平は初の東京暮らしにそろそろ慣れてきた頃合いか。「クラブハウスで食事が出るので外食はあまりしないですね。夕飯はほぼ自炊。ポルトガルでの生活を経験し、いろいろとできるようになりました。あっちは海鮮が豊富ですから、いまもクラムチャウダーとかよく作ります」。味スタグルメの『選手コラボフード』に登場する日がくるかもしれない。どうせなら、寒い季節がよかろう。 ▼第12節のセレッソ大阪戦(1‐0○)、開始30秒で登里享平に激しいスライディングタックルを見舞ってイエローカードを頂戴した福田湧矢。「セレッソが相手だったので勝手に燃えてしまいました」とG大阪育ちの血が騒いだようだ。「城福さんから『湧矢、落ち着け!』と言われましたね。いつもは『いけ!』しか言わない監督に、まさかそんなふうになだめられるとは」とけらけら笑った。

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