石破首相、米大統領とカナダG7での会談を申し合わせ 自身が訪米も

 石破茂首相は23日、トランプ米大統領と約45分間、電話会談を行い、関税を巡る日米協議に関して、経済安全保障にかかる協力など諸課題について幅広く意見交換したと明らかにした。都内の首相官邸で4月代表撮影(2025年 ロイター)

[東京 23日 ロイター] - 石破茂首相は23日、トランプ米大統領と電話会談し、日米の関税交渉について議論するとともに、6月にカナダで行われる主要7カ国首脳会議(G7サミット)で対面協議を行うことを申し合わせた。会談後に記者団に明らかにした。自ら訪米して協議する可能性にも言及した。

石破首相によると、会談はトランプ大統領からの申し出で、約45分間行った。関税を巡る日米協議に関して経済、外交、安全保障での協力などについて意見交換をし、日本の立場を説明したという。

石破首相は、関税の撤廃を求める日本の姿勢に変化はないとした上で、「関税よりも投資であるということ、米国で雇用を生み出していくことについて、日米で協力をするという方針に何ら変わりはない」と強調した。「お互いにウィンウィンの関係を築いていくことは会談全般で確認された」と述べた。

関税撤廃の要求に対し、トランプ大統領から具体的な言及はなかったという。

首脳同士の協議については「カナダでのG7の機会に対面での会談を楽しみにしていると伝え、大統領からも楽しみにしていると返答があった」と明らかにした。また、状況次第では「私自身が訪米をして(大統領と)直接話をすることもあり得る」と述べた。

日本と米国の関税交渉は、担当閣僚の赤沢亮正経済再生相が日本時間24日に3回目の協議に臨む。石破首相は「生産的な協議が行われるということを期待している」と語った。複数の関係者によると、赤沢氏は今月30日を軸に4回目の訪米を検討している もっと見る

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