資産80億円を突破した現役麻酔科医の投資家・たーちゃん氏 「自分は医師に向いていない」と気付いた医学生時代に決めたその後の人生のライフプラン

 元手50万円から投資を始め、現在の資産は80億円を突破したという、現役麻酔科医の個人投資家・たーちゃん氏(50)。3年前にステージ4のがんと診断され余命宣告も受けたが、闘病生活中も資産を増やし続けている。そんなたーちゃん氏が投資を始めたのは医学生のとき。なぜ株式投資を始めようと考えたのか?

 たーちゃん氏がふたりの愛娘向けて書いた著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』より一部抜粋・再構成して、同氏が投資に目覚めたきっかけを紹介する。  * * *  高校時代から、僕の関心は「お金持ちになること」にあった。ただ、僕の周りの医師たちは、実はお金のことはそんなに重視していない。目の前にいる患者さんのことだけを考えている人が、圧倒的に多いんだ。  こんなふうにいうと、美辞麗句を連ねているように思われるかもしれない。けれど、残念ながらもう社会復帰ができないような高齢の患者さんに対しても、ただ生き永らえさせることだけを目的とした治療を懸命にする医師は多い。  ところが僕は、経済的な観点からも、そうした医療行為をどうしても「よし」とは思えなかった。  そうやって自分は医師に向いていないと気づいたとき、めちゃくちゃ悩んだ。「間違った道を選んでしまったかもしれない」と思ったものの、医師国家試験を目前に控えて、もう引き返すこともできない。  そこで、医学生の時点で、医師としてほどほどに働きながら、株式投資でお金持ちになる、とライフプランをシフトしたんだ。  そのため専攻も、24時間・365日呼び出しが当たり前の外科や産婦人科ではなくて、「麻酔科」を選んだ。  ちなみに麻酔科医は、手術や医療処置の際、患者さんが痛みを感じないように麻酔を施すと同時に、その安全性を確保する医師だ。全身麻酔や局所麻酔を適切に使い分け、手術中の患者さんの呼吸・血圧・心拍数といった「バイタルサイン」をモニタリングして、必要に応じて薬剤や処置で調整する。  手術室では外科医と連携し、患者の命を守る裏方でありつつ、緊急時には迅速な判断が求められる重要な役割を担う。また、痛み管理の専門知識を生かして、慢性疼痛の治療や緩和ケアに関わることもある。  そもそも、なぜ株式投資に目を向けたのか? それは、20歳のときに読んだ1冊の本の影響が大きかった。アメリカの投資家ロバート・キヨサキのベストセラー『金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』という本だ。  当時、大ブームになったこの本を読んで、あらためて「やっぱり世の中はお金だ」という思いが強くなった。この本では「不動産投資」を主にすすめていたけれど、不動産は学生の身分ではとても買えるものではない。ならば、「株しかない」と思ったわけだ。

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