米コロナワクチン追加接種限定を議論、諮問委が第2次トランプ政権初会合
米疾病対策センターの予防接種実施諮問委員会は15日、今後予定される新型コロナウイルスワクチンの追加接種に関し、推奨内容を絞り込む方向性について議論した。写真はカリフォルニア州でコロナワクチンの接種を受ける児童。2022年撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[15日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)の予防接種実施諮問委員会(ACIP)は15日、第2次トランプ政権下で初めての会合を開き、今後予定される新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)に関し、推奨内容を絞り込む方向性について議論した。
ACIPは、今年から来年にかけての流行期に向けて、重症化リスクの高い人たちに対してのみ、改良型ワクチン接種を受けるよう推奨するという案を提示した。委員の多くは反対しなかったものの、実施には困難が伴うと懸念を表明した。
デニス・ジェイミソン委員は「このような一律ではなく、状況に応じて変化しうる接種受け入れ推奨は、米国でこれまで実施できなかったという歴史がある上、新型コロナは依然として成人と子どもともに主要な死因となっている」と述べた。
ジェイミー・ロール委員は「リスクに基づいた取り組み方の検討に大いに賛成するが、実現可能性や、その方針が社会に与える意味合いには懸念がある」と述べた。
委員の大半は、ほぼ一律に接種を推奨する現行基準よりも、リスクに基づいた推奨を支持した。ACIPでは6月の会合で正式な推奨について投票を行う予定だ。
CDCは現在、生後6カ月以上を対象に過去の接種歴にかかわらず、改良型コロナワクチン接種を受けるよう推奨している。
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