タイは有名人にとって暮らしやすい国なのか?TKO木下さんの移住で改めて考える

お笑いコンビTKOの木下隆行さん(53)が、2025年9月2日からタイ・バンコクでの生活を始めることを明かしました。Instagramでは「正直めちゃくちゃ不安…治安も言葉もお金も、お母さんの体調も…不安だらけ」と本音を吐露しながらも、「一度の人生、このまま日本で目的なくダラダラ甘えてしまう方がもっと不安。やっぱり行きます!」と移住への覚悟を綴っています。

木下さんは動画で「海外移住します。場所はタイ・バンコクです」と宣言。相方の木本武宏さんも「企画とかではなく本当に住んで活動する」と補足し、9月から現地で暮らし、芸能活動も行うことを明らかにしました。「昔から海外で挑戦したい思いがあった。タイは応援してくれる人もいて、可能性を感じた」と理由を語っています。当初はコンビでの移住も検討したものの断念し、木本さんから「頑張っておいで」と背中を押されたといいます。

日本人向け環境の充実のタイ

バンコクには日本食レストランや日本語対応のサービスが多く、日本語のフリーペーパーやメディアもあり、SNSでの情報交換も活発です。生活コストも日本に比べて抑えやすく、日本のテレビ番組をオンタイムで視聴できるサービス(法的に黒?)も広がっており、多くの日本人にとって安心して暮らせる環境が整っています。

特に交通費や現地の食事は安価で、日常生活をローカルスタイルで過ごせば大きな負担はありません。ただし日本食レストランに頻繁に通ったり、日本と同じ水準の暮らしを求めると、むしろ日本以上にコストがかかる場合もあります。

医療面では、日本語が通じる病院やクリニックが複数あり、健康管理も安心。通信環境も安価で整備されており、日常生活の利便性は高い水準にあります。さらに地理的には周辺国へのアクセスが容易で、週末旅行や短期滞在も気軽に楽しめるのも大きな魅力です。

文化面でも日本との距離は近く、日本の映画がタイで公開されたり、日本人アーティストが頻繁に公演するなど、日本カルチャーに触れる機会も多くあります。日常の延長線上で日本的な楽しみを確保できるのは、在住者にとって心強いポイントといえるでしょう。

狭い日本人社会と厳しい視線

しかし、日本人社会は思いのほか狭く、有名人の動向はすぐに話題になります。SNSや掲示板では「あんなことを言った」「こんなことをしてる」との報告や「どんなビザで滞在しているのか」「どこに住んでいるのか」といった憶測が飛び交い、有名人であれば一般人以上に厳しい目を向けられます。なにか新しい活動をする上などでも「それはビザの範囲内なのか」といった指摘を受けやすく、自由に動きにくい面があるのも現実です。

逃亡者にとってのタイ

対照的に、もし“逃亡者”の立場で考えるなら状況は真逆です。バンコクを中心にタイには約7万人の日本人が暮らしており、「木を隠すなら森」という言葉の通り、人が多いほど紛れやすくなります。さらに日本と違い、陸路で周辺国へ移動できるため、逃げ道が多いという特徴もあります。もちろん冗談ではありますが、有名人にとっては窮屈になりやすい日本人社会も、見方を変えれば“隠れやすい”環境に映るのかもしれません。

結び

タイは確かに住みやすい国です。しかし有名人にとってはプライバシーと注目、自由と制約が常に交錯します。木下さんの移住は、その光と影を改めて映し出す出来事となりそうです。それでも「一度の人生」と語った決意の通り、新しい環境でどんな挑戦を見せてくれるのか。木下さんのこれからに注目が集まります。

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