NY市場サマリー(27日)ドル軟調、利回り低下 株下落
<為替> ドルが円を含む主要通貨に対して弱含んだ。ドルは米労働省が朝方発表した1月の卸売物価指数を受け一時上昇したものの、トランプ米政権の関税措置やイラン情勢などをにらみ月末と週末を控えた調整が入り、頭が重い展開になった。 1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.5%上昇し、伸びは予想の0.3%を上回った。前年比では2.9%上昇。伸びは前月の3.0%から鈍化した。 米国では先週、連邦最高裁がトランプ大統領が非常事態権限に基づいて発動した広範な関税措置は違法と判断。トランプ大統領はこれを受け、代替措置として各国からの輸入品に150日間限定で10%を課税する大統領令に直ちに署名した。米国はイランと核問題を巡る協議を続けながらも中東海域に空母打撃群を展開し攻撃態勢を整えるなど、地政学リスクが高まっている。 終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.12%安の97.61。月初からは0.47%上昇。月間ベースで昨年10月以来初めての上昇となった。 ドル/円は0.1%安の155.95円。月初からは0.78%上昇した。 ユーロ/ドルは0.18%高の1.1818ドル。月初からは0.25%下落した。
NY外為市場:
<債券> 国債利回りが低下した。中東の地政学的緊張が高まる中、安全資産への需要に支えられた。また、株式市場での売りが、リスク選好に冷や水をかけていることも背景にある。 10年債利回りは昨年11月終盤以来初めて4%を下回る水準で推移。5年債や7年債の利回りも数カ月ぶりの低水準となった。 朝方発表された1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)が予想を上回る伸びとなったことを受け、一時低下幅を縮小したものの、米債買いの大きな流れは続いた。 レイモンド・ジェームズのビニー・ブロー氏は「債券相場はPPIの内容ではなく、人工知能(AI)を巡る懸念や地政学的リスクなどを材料に上昇を続けている」と述べた。 市場でイランを巡る懸念が依然として意識される中、トランプ大統領は27日、イランの核協議での対応に「満足していない」とし、合意を望んでいるものの、軍事力を「行使しなければならない時もある」と警告した。 午後の取引で、10年債利回りは5.5ベーシスポイント(bp)低下の3.962%。月間では28bp低下した。 5年債利回りは6.8bp低下の3.515%。月間では26bp低下し、昨年8月以来最大の低下幅となった。 7年債利回りも6.2bp低下し3.723%。月間では30bp低下し、過去1年で最大の低下幅となった。 2年債利回りは5.7bp低下の3.391%。月間では14bp低下し、昨年8月以来最大の低下幅となった。 2年債と10年債の利回り格差は57.50bpとなった。月間では14bp縮小した。 フェデラルファンド(FF)金利先物市場は現在、連邦準備理事会(FRB)が年内に計約59bpの利下げを行うとの見方を織り込んでいる。
米金融・債券市場:
米国株式市場:
<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、安全資産としての需要などを背景に、反発した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比53.70ドル(1.03%)高の1オンス=5247.90ドル。
NY貴金属:
<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米イラン間の軍事衝突に対する警戒感が根強く、反発した。米国産標準油種WT Iの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.81ドル(2.78%)高の1バレル=67.02ドル。5月物は1.78ドル高の66.89ドルだった。
NYMEXエネルギー:
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