バンス米副大統領、大手テクノロジー企業に投稿監視停止を重ねて要求

Stephanie Lai

  • 「大手テクノロジー企業が持つ力が大き過ぎる」とバンス氏
  • 「検閲」止めない限り政権が寛容な姿勢示すことないと警告

バンス米副大統領は大手テクノロジー企業に対し、保守派が検閲と見なすコンテンツモデレーション(投稿監視)を停止するようトランプ政権としてあらためて警告を発した。

  バンス氏は「われわれは基本的に、大手テクノロジー企業が持つ力が大き過ぎると考えている」と発言。米国人の憲法上の権利を守り「検閲」を止めない場合、「トランプ大統領が彼らに対し寛容な姿勢を示すことは絶対にないだろう」と述べた。26日のCBSの番組「フェース・ザ・ネーション」でインタビューに応じた。

  トランプ氏や同氏の支持者らは、テクノロジー企業やソーシャルメディアがコンテンツの監視を通じて反保守のバイアスを示してきたと長く主張してきた。バンス氏のコメントは、こうした主張に沿うものだ。

  トランプ氏は大統領就任式が行われた20日、「政府による検閲」を停止する大統領令を発令。連邦職員が憲法で保障された言論の自由を妨げるのを禁じた。

  トランプ氏が昨年11月の大統領選で勝利して以来、テクノロジー企業の最高経営責任者(CEO)らは同氏がフロリダ州に所有する私邸「マールアラーゴ」を訪問したり同氏の就任基金に寄付したりしてきた経緯がある。

  トランプ氏の大統領就任式には同氏の盟友イーロン・マスク氏のほか、メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグCEO、アルファベットのスンダー・ピチャイCEO、アマゾン・トッド・コムの共同創業者ジェフ・ベゾス氏らが出席している。

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原題:Vance Says Big Tech Still ‘On Notice’ in Clash Over Free Speech(抜粋)

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