欧州委員長とEU大統領が24日訪中、習主席と会談=中国外務省

 中国は21日、欧州連合(EU)との外交関係樹立50周年を記念し、今週北京で首脳会談を開催することを確認した。中国外務省の発表によると、EUのフォンデアライエン欧州委員長とコスタ大統領が24日に訪中し、習近平国家主席(写真)と会談する。写真はロシア・モスクワの空港で5月撮影。提供写真(2025年 ロイター/Alexander Vilf/Host agency Ria Novosti)

[北京 21日 ロイター] - 中国は21日、欧州連合(EU)との外交関係樹立50周年を記念し、今週北京で首脳会談を開催することを確認した。

中国外務省の発表によると、EUのフォンデアライエン欧州委員長とコスタ大統領が24日に訪中し、習近平国家主席と会談する。

中国の李強首相は同日、EU首脳とともに第25回中国・EU首脳会議の共同議長を務める。

世界的な貿易摩擦が激化する中、中国は対米関係の不確実性に対処するため、EUとの経済的・政治的関係の緊密化を目指している。

EUと中国の関係は、2021年にEUが新疆ウイグル自治区での人権侵害の疑いで中国当局者に制裁を科したことを受けて急激に悪化した。

近年は、中国製電気自動車(EV)、欧州産ブランデーや豚肉、医療機器の政府購入、レアアース(希土類)などを巡るさまざまな貿易紛争でも関係が悪化している。

フォンデアライエン氏は最近の演説で、中国の経済的進歩を称賛する一方で、中国が過剰な生産能力で世界市場を飽和させ、市場へのアクセスを制限し、ロシアの戦争経済を事実上可能にしていると述べた。

EUは世界的な貿易を巡る不確実性が高まる中、関係改善の必要性も認識している。

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