金現物が最高値更新、トランプ関税受けた貿易戦争巡る懸念で
金価格が28日の取引で過去最高値を更新した。写真は2019年7月、スイスのヌーシャテル近郊で撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[28日 ロイター] - 金価格が28日の取引で過去最高値を更新した。トランプ米大統領が新たな関税を発表したことを受け、世界的な貿易戦争を巡る懸念が高まり、安全資産とされる金に資金が流入している。
金現物は0035GMT(日本時間午前9時35分)時点では0.2%高の3061.72ドル。一時、過去最高値となる1オンス=3063.20ドルを付けた。今週に入り1.3%上昇している。
金先物は0.4%高の3073.10ドル。
関税を巡る不確実性や利下げの可能性、地政学的緊張、中央銀行による買いなど、さまざまな要因が今年の金相場上昇につながっている。
トランプ氏は26日、米国に輸入される自動車に25%の関税を課す計画を発表した。4月2日には相互関税の発表も予定している。
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