きょう上海協力機構首脳会議が開幕、中国・ロシア・北朝鮮が連携アピールする見通し

 【天津=吉永亜希子】中露が主導する上海協力機構(SCO)首脳会議が31日、中国・天津で開幕する。中国は今回の首脳会議を「今年最も重要な元首外交の一つ」として重視し、加盟国など20以上の外国首脳を招待した。北京で9月3日に行われる軍事パレードでは中国、ロシア、北朝鮮の首脳が集まり、連携をアピールする見通しだ。

30日、中国・天津のSCO首脳会議の会場付近で写真を撮る人たち=AP

 中国外務省によると、SCO首脳会議にはロシアのプーチン大統領、インドのナレンドラ・モディ首相ら参加国首脳らに加え、国連のアントニオ・グテレス事務総長ら国際機関のトップも10人程度出席する。

【一覧】SCO首脳会議が目指す成果

 1日にSCO首脳会議が終了すると、多くの首脳らは「抗日戦争勝利80年」を記念する軍事パレード出席のため、北京に移動する。北朝鮮の 金正恩(キムジョンウン) 朝鮮労働党総書記もパレードのために訪中する。

 パレードでは、天安門で習氏の右側にプーチン氏、左側に正恩氏が並ぶ予定だと中国側が露側に説明した。「抗日」の歴史を口実に、3か国の連携を誇示する思惑があるとみられる。

 北朝鮮はウクライナ侵略を巡りロシアと急接近した一方、中国との関係は冷え込みが指摘されてきた。今回は両首脳が関係改善を模索する可能性があり、中朝首脳会談が行われれば2019年6月以来となる。

 国営新華社通信によると、グテレス氏と習氏は30日、天津で会談した。習氏はトランプ米大統領を念頭に「多国間主義と団結、協力こそが地球規模の難題を解決する」と強調した。

 ロシアのユーリー・ウシャコフ大統領補佐官は29日、首脳会議で予定される成果文書などについて説明した。加盟国の地域的・国際的な課題に対する共通の目標を掲げた「天津宣言」や、第2次世界大戦終結から80年をテーマに「特別共同声明」を採択し、「対話パートナー」としてラオスの新加入も決定するという。

 ◆ 上海協力機構 =中露とカザフスタンなど中央アジア4か国の計6か国が2001年に上海で設立した地域協力機構。イランやパキスタンなど新興・途上国「グローバル・サウス」を取り込み、「対米対抗軸」として拡大を図ってきた。現在は加盟10か国に加え、「対話パートナー国」など計26か国が参加している。正式名称は、Shanghai Cooperation Organisation

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