英国への純移民数が約70%減、コロナ禍以降で最低-ビザ発給も減少

Lucy White

英国への長期滞在者の純増数は新型コロナウイルス禍以降で最低水準となり、外国人流入の抑制を強く求められている労働党政権にとって追い風となった。

   英国家統計局(ONS)が27日に発表したところによると、6月までの12カ月間で、英国に長期滞在目的で入国した人は出国者より約20万4000人多かった。これは、前年同期の64万9000人と比べて3分の1以下に減った。欧州連合(EU)域外からの入国者が急減した。

  これとは別に、内務省が発表した2025年9月までの1年間の最新データでは、英国入国ビザの発給数が2022年以来の最低水準に落ち込んだ。

  ビザ発給総数は310万人で、前年同期の320万人から減少した。就労ビザの発給数は27万3442件と前年同期比39%減少した。

  英オックスフォード大学移民観測所のディレクター、マデリーン・サンプション氏は「純移民数はEU離脱前の水準に戻ったものの、その構成は現在では大きく異なる。非EUの純移民は離脱前前より依然として大幅に多く、より多くの移民が亡命制度を通じて入国している」と指摘した。

原題:Net Migration to UK Drops Almost 70% Amid Government Crackdown

(抜粋)

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