現実では平成元年イナリワンが最後?ザ・ロイヤルファミリー感動の雨中の有馬記念はレアケース
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TBS系連続ドラマ、日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」第6話「有馬記念」が16日に放送された。
重要な局面を迎えた1話。佐藤浩市演じる馬主の山王耕造が愛馬ロイヤルホープを送り出した有馬記念は、レース直前に激しい雨が降り出す中でのレースとなった。
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さて、実際に雨の中で行われた有馬記念は? 実は、乾燥しやすい冬場とあって、これは非常に珍しい。1956年の第1回から昨年の第69回までに、JRAがレース時の天候を雨(小雨)と記録しているのはわずか5回だけ。最後の雨中の有馬記念は、イナリワンが力強い追い込みでスーパークリークを鼻差差し切った平成元年(89年)までさかのぼる。昼過ぎから冷たい雨が降り出し、ゴール前の引きの映像ではファンが傘をさしているのが確認できる(芝状態は良馬場発表のまま)。
リアルではこんなレアな状況。雨中の決戦で死力を尽くしたロイヤルホープの走りが視聴者の感動を生んだ。
◆雨中の有馬記念
年(天候・芝状態)勝ち馬、騎手
1959年(雨・不良)ガーネツト、伊藤竹男
1973年(雨・良)ストロングエイト、中島啓之
1982年(雨・重)ヒカリデユール、河内洋
1985年(小雨・良)シンボリルドルフ、岡部幸雄
1989年(雨・良)イナリワン、柴田政人