「解散しない」THE ALFEE 「今後のテーマ」と語るものは

THE ALFEEの(左から)桜井賢さん、坂崎幸之助さん、高見沢俊彦さん=東京都渋谷区、山本倫子撮影

 グループにつきものともいえる活動休止や解散をせず、デビューから半世紀にわたって音楽のメジャーシーンを走ってきたロックバンドTHE ALFEE(ジ・アルフィー)。昨年クリスマスイブの武道館公演ではあらためて「アルフィーに解散はない」と断言しました。

 ベース桜井賢(まさる)さん(70)、アコースティックギターとパーカッション坂崎幸之助さん(71)、エレキギター高見沢俊彦さん(71)にいまなお一緒にライブを続ける原動力について聞きました。

 インタビューの後半では、「今後のテーマ」についても語っています。

―――アルフィーはどんなバンドですか。

 高見沢 学校が一緒で、友だち関係っていうか、音楽好きな仲間でできたグループがアルフィーなんです。ある意味、緩さがあります。例えば、若い時でもライブ後の反省会を1回もやったことがないんですよ、僕ら。ほんとですよ。反省する必要がないんですよ、終わっちゃったことなので。

 坂崎 当時ね、いろんな人たちが一緒に出るコンサートが多かったんですよね。今でいうとフェスみたいな。他のバンドが終わった時にけんかしていたりするんですよ。結構本気で殴り合いしそうな感じだったよね。

 高見沢 そういうのと僕らは一線を画した。例えば、(演奏を)間違えたとしますよね。一番恥ずかしいのは自分ですから。自分でそこはわかっているわけだから、あえて傷口に塩を塗る必要はない。その辺の緩さが僕らにはあります。

 坂崎 スタート時点からたぶんそうだったんじゃないかな。

 高見沢 洋楽が好きで、好きな曲をコピーして一緒にハモるのが大好きで。ギターのテクニックやハーモニーに興味があった。普通バンドには自分たちのメッセージがあって、オリジナル曲を作って世に問いたいというかっちりしたものがあるけれど、僕らはそれがすごく希薄だった。何かのメッセージを持って、それを音楽で主張しようと作ったバンドじゃないんです。

3人がはまったハーモニーの魅力

 ――活動休止も解散もなく、いまも一緒に歌っています。

 高見沢 ステージに3人で立ち、三声のコーラスでハモるのが気持ちいいんですよ。僕は高校ではロックバンドをやっていて、ハーモニーとは無関係なところにいた。大学で坂崎に誘われてこのバンドに入って、ハーモニーの魅力とおもしろさに気づきました。一つの音に重なっていくのが気持ちいいんですよ。

 坂崎 僕は高校で「三声地獄」にはまった。地獄といっても楽しいという意味です。とにかくどんな歌でも主旋律に上と下のパートをくっつけて、三声コーラスを自分で作っていました。

 高見沢 そんなことやってたの、お前。

 坂崎 うん、やってた。桜井と歌ってみるとめちゃくちゃハモった。大学で高見沢の声が高いってことを知って、そいじゃあちょっと上のパートをハモってと言ったら、自分が思っていた三声コーラスが再現できたって感じでしたよ。

 桜井 サイモンとガーファンクルが好きで、高校では同じクラスの人間とコンフィデンスっていうバンドを作った。1人で歌うより2人で歌ってハーモニーになった時、数段気持ちいいんですよね。それで三声のクロスビー・スティルス&ナッシュを知ってコピーしようとしたけど、一個増えるだけで急に難しくなる。一番高いパートは俺が裏声でやって補っていたんだけど、やっぱり無理があるわけです。グラハム・ナッシュの声が必要だとなった時に高見沢が入ってきた。たっかいんですよ、キーが。地声で結構届くんで。そこから急に三声のコーラスが太くなった。

 高見沢 出会いってさ、誰もが経験していることなんだけど、偶然なんですよね。もし、音楽がなかったとしたらそもそも出会わなかったかもしれない。

 坂崎 それぞれ友だちもちがうタイプだった。この2人は高校から知り合いなんだけど、絶対こいつらとはやらないってそれぞれが言ってましたから。

 高見沢 俺はロックやっていたし、こっち(桜井)はフォークでしょ。

 坂崎 そこを瞬間接着剤のようにくっつけました。

 高見沢 一緒にここまでできるっていうのは本当に偶然に感謝するしかないです。

目指したのは、いつも次回のライブだった

 ――いい関係を保つために努…

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