佐野勇斗、松嶋菜々子に見せたい俳優業10年分の成長<おコメの女>(WEBザテレビジョン)

松嶋菜々子が主演を務め、高橋克実、大地真央ら経験豊富なキャストが名を連ねる1月8日開始のドラマ「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」(毎週木曜 夜9:00-/テレビ朝日系)に、佐野勇斗が出演。この度、佐野にインタビューを実施し、演じる“財務省のキャリア組で、数字のスペシャリスト笹野耕一”という難役への向き合い方、本作出演に際してのエピソードを語ってもらった。 【写真】佐野勇斗は松嶋菜々子と10年ぶりの共演となる ■松嶋菜々子に見せたい、10年分の成長 ――松嶋菜々子さん主演の本作に出演が決まった際のお気持ちは とにかく光栄でした。松嶋さんとは僕がこの世界に入って間もない頃、初めてレギュラー出演させていただいた作品(「砂の塔〜知りすぎた隣人」)以来、ちょうど10年ぶりで。当時は右も左もわからず、緊張しすぎて台詞を言うだけでいっぱいいっぱいで、「大スターと、ただの一般高校生」という感覚でした。 でも今回、10年経ってようやく“同じプロの役者”として現場に立てている実感があるなと。もちろん、今でも僕にとって松嶋さんは絶対的な大スター。でも、合間に談笑させていただく機会も増えて、しっかりとコミュニケーションが取れている。自分自身の成長を客観的に判断するのは難しいですが、その「心の余裕」はしっかり持てているので、それが10年の歩みの答えなんだと感じています。 ――現場ではどんなお話をされているんでしょうか 色々なことをお話しさせていただいています。これからの芸能生活をどう歩むべきかや、人生設計についてのアドバイスなどの話題もありますし、松嶋さんのご家族のお話を聞くこともあります。 特に印象に残っている会話としては、僕が「何に幸せを感じますか?」と松嶋さんに質問した時ですね。松嶋さんが、少し考えてから「心から人に感謝できることが、一番の幸せ」と仰ったことが衝撃で。「…神の領域にいる!」と (笑)。僕はまだ、日々のお仕事をこなすことに必死で、そこまで心が到達できていないなと思いましたし、今の自分にはまだまだ余裕が足りないなと痛感しました。 ■180度転換、ヤンキー役から知的な役へのシフトチェンジは想像以上の難しさ ――演じる笹野耕一は、財務省から出向してきた“数字のスペシャリスト”。かなり知的な役どころですが普段演じる役との違いは 僕は理系だったので、もともと数字は好きだし得意な方なのですが、今回はレベルが違いました。専門用語のオンパレードで、まずはひとつひとつの単語を調べて理解するところから役作りを始めました。知識を使って完璧な説明を披露するシーンが多いので、専門用語も100%理解しているように見せないといけないところが難しかったですね。セリフの覚え方もいつもと全然違いました。 普段は台本を2〜3回読めば頭にスッと入るタイプですが、今回は特殊な専門用語も多いので「頭の文字」をひらがなで覚えるようにしています。その一文字目さえ出てくれば、せりふが出てくるように叩き込む、ひたすらそれの繰り返しです。 ――現場では、高橋克実さんや大地真央さんといったベテラン勢との共演も話題ですが雰囲気はいかがですか 皆様、本当に素晴らしい人格者で。大地さんは僕がM!LKとして活動していることも知ってくださっていて「喉を大事にしてね」と、トローチをくださったり、発声のアドバイスをくださったり…本当に温かい現場です。 ただ、一つだけ言いたいことがあって。皆さんの“スター性”が強すぎるんですよ(笑)。休憩中はあんなにフランクなのに、カメラが回るととてつもないオーラを放たれて。完璧に台詞を覚えていっても、皆さんのオーラに押されて頭が真っ白になって、セリフが出なくなくなることが何度もありました。「その(とてつもないオーラを発する)スタンス、ちょっとやめてください!」って言いたくなるくらい大きな存在感に圧倒されています。 ■エリートキャラ“笹野”が見せる二面性に感じるシンパシー ――直前まで撮影されていた作品とは、役柄が真逆ですが難しさはありましたか ありました。前作の撮影が終わって、M!LKのライブを挟んでから本作のクランクインだったので、切り替えが想像以上に難しかったです。髪色も変えたし、家で笹野の練習をしているのに、ふとした瞬間に語尾が(前作で演じた役の影響で)ヤンキーっぽくなっちゃったりすることもありました。 本来、役を引きずるタイプではないと思っていたんですが、今回のように180度違う役が短期間で重なると、意識して「役抜き」をしないといけないんだなと初めて気づかされました。ただ、いざスーツを着て現場に立ち、皆さんとお芝居を合わせると、自然とスイッチが入るので…そこは「気合」と「昭和の根性」で乗り切っています(笑)。 ――笹野は「周囲には明るく振る舞うが、内面に別の顔を持つ」という役どころ。ご自身との共通点はありますか すごく共通点を感じています。僕は“陽キャ”に見られがちなんですが、プライベートの僕は全然“陽”じゃない。友達といても、自分から喋るよりずっと話を聞いているタイプ。静かなキャラなんです(笑)。 だから、大勢の前ではトーンを上げて明るい「陽」、信頼している人の前では静かな「陰」の部分を見せる笹野は、自分に近いと感じながら演じています。キラキラしたエリートに見える笹野の、人間臭い部分には特に注目してほしいです。 ■M!LKが目指すは「日本を元気にする国民的グループ」 ――俳優デビューから約10年。今の仕事に対するスタンスをどう捉えていますか 正直に言うと、お芝居を心から「楽しい!」と思う瞬間って、まだ少ない。台詞を覚えるのは苦しいし、現場でも常にプレッシャーと戦っている。世の中には「お芝居が生きがい、毎日楽しい」という方もいますが、まだその感覚がわからなくて。ただ、日々真正面からお芝居に向き合ってきたのですが、(以前共演した)北村一輝さんに「もっと適当でいいんだよ、楽にやりなよ」と言われたことがあって、それ以来少し気持ちが楽になりました。 好きというよりは、周りの方に褒めていただけることが多いから、自分にとって「得手」なのかなと思って続けている部分もあります。得意だからこそ、目の前の仕事に対して、最大限の力を注ぎ込みたい。今は「来たものを全部やる」というより、自分が心から伝えたいと思える作品を、丁寧に選んでやっていきたいフェーズに入っているかなと感じています。 ――M!LKとしての活動と今後目指すグループ像についてお聞かせください M!LKは、僕のすべての活動の軸です。 これまでは「何色にでもなれる変幻自在なグループ」と言ってきましたが、10年経ってようやく「日本を元気にしたい」という明確な目標に辿り着きました。その名前を聞くだけで、その姿を見るだけで、日本中の人が明るくなれる存在、国民的グループになりたいなと。 そのためには、まず自分たちが全力で楽しむこと。今の全力を出し切れば、一日に一人でも元気にできるかもしれない。それが積み重なれば、日本中が元気になるはず。来年は「一つひとつ丁寧に、暴れる」をテーマに、役者としてもアーティストとしても、パワフルに人の心を動かしていきたいです。

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