中国のボーイング機受領拒否、関税が理由と幹部

4月23日、米ボーイングは関税が理由で中国の顧客が航空機の納入受け入れを拒否していると明らかにした。写真はシアトルの生産拠点に戻された中国納入予定分のジェット機。22日撮影(2025年 ロイター/David Ryder)

[ソウル 24日 ロイター] - 米ボーイング(BA.N), opens new tabは23日、関税が理由で中国の顧客が航空機の納入受け入れを拒否していると明らかにした。

ケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は決算会見で「関税の影響で、中国の多くの顧客が受け取らない意向を示した」と述べた。

こうした問題が生じているのは中国のみだとし、民間機が世界的に不足する中、早期納入を望む他の顧客に供給を振り向ける考えを示した。

ボーイングを巡っては、アモイ航空に納入予定だったジェット機2機が過去1週間にシアトルの生産拠点に戻った。

飛行追跡サイト「AirNav Radar」と「フライトレーダー24」によると、24日には3機目が上海近郊の舟山にあるボーイングの完成センターから米領グアムに向けて出発した。

アビエーション・フライツ・グループによると、同機は中国国際航空(エア・チャイナ)(601111.SS), opens new tab向けに製造された。

ボーイングのブライアン・ウェスト最高財務責任者(CFO)は、同社の民間機受注残に占める中国の割合は約10%だと指摘。中国に年内50機前後を納入する予定だったとし、既に製造済みまたは製造中の41機について、販売先の選択肢を検討していると述べた。

オルトバーグ氏はまだ生産体制に入っていない9機について、受け取りの意向を把握するため顧客と協議しているとし、必要なら別の顧客に振り向けることが可能だと述べた。

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Lisa reports from Seoul on aviation in Asia, including airlines, airspace, aerospace firms, COMAC, travel trends and sustainability. She was previously based in Dubai and Beirut, where she covered politics and general news in the GCC, Yemen, Syria and Lebanon.

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