このスマートコンタクトレンズ、すごいかも。データ転送もできちゃうの?

Image: ギズモード・ジャパン

時計や指輪はもはや当たり前のウェアラブル業界。その先にあるのは身につけるではなく、身にいれこむ系ガジェット…。皮膚内や脳にチップを埋め込む話はありますが、その手前に位置しそうなのがスマートコンタクトレンズです。

スマートグラスのレンズ版、つまり「レンズに画像を表示するクロスリアリティ的なやつ」というイメージをなんとなく抱いていましたが、“それだけではない方向”に進化するものが現れました。

それがアラブ首長国連邦のスタートアップ企業Xpanceoが開発するスマートレンズ。

高度なヘルスケア系機能がレンズの中に

バイオセンサーをレンズに搭載し、ユーザーの健康状態を目からトラッキングします。血液の代わりに涙を分析し、副腎機能に関係するコレチゾール、男性ホルモンバランスに関するテストステロンなどの検査が可能。

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また、緑内障検査として、レンズに特殊な模様をプリントし、ユーザーが自分で目を自撮りすることで、眼圧検査を行なうというアイディアもあるのだそう。しかもこれらのヘルスデータは、レンズからそのままデータ転送が可能

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コンタクトレンズなのでもちろんワイヤレス。コンタクトケースに電源パックを搭載し、このケースを携帯することでレンズに無線充電する仕組みが検討されています。

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ケースや特殊プリントは後付けで、ベースとなるのは既存のコンタクトレンズ。つまり、度入りスマートレンズも可能だそう。

現在はまだまだ開発中で、コンセプトに名前もついていない状態。今月バルセロナで開催されたMWCにコンセプトとして展示されていたのは、目的に応じてレンズがわけてありましたが、将来的にはすべての機能を1枚で補える全部入りレンズがミッション。2026年には、アラブやアメリなど一部地域でプロトタイプを出すのがまずは目標だといいます。

将来的には、スマートコンタクトの画質をHDレベルまで上げ、グラフィックも表示していきたい考えとのことでした。

Source: Xpanceo

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