メキシコ大統領「主権が常に最優先」、米関税猶予を支持者に報告

3月9日、 メキシコのシェインバウム大統領(写真)は大規模な支持者集会で、米国の関税の猶予を達成するために対話と尊重が有効だったとし、メキシコの主権が常に最優先だと語った。メキシコシティで撮影(2025年 ロイター)

[メキシコ市 9日 ロイター] - メキシコのシェインバウム大統領は9日の大規模な支持者集会で、米国の関税の猶予を達成するために対話と尊重が有効だったとし、メキシコの主権が常に最優先だと語った。

メキシコが米国経済にもたらす経済的貢献を強調。その上で「われわれは主権を放棄することはできないし、外国の政府や覇権国家の決定によって国民が左右されることもない。その場合にはわれわれはいつでも即座に行動する」と演説した。

「両国の共通の歴史は多くの敵対的なエピソードに彩られているが、多くの協力と理解のエピソードにも彩られている」とも述べた。

米政権は4日、メキシコからの輸入品に25%の新たな関税を賦課。シェインバウム氏は当時、9日のイベントで報復関税を含む対応の詳細を発表するとしていた。

しかし、トランプ米大統領は6日、シェインバウム氏との協議を経て、25%関税について「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除すると表明。シェインバウム氏はこれを受けて、9日の集会は「お祭り」になると語っていた。

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