【かき氷食べ比べ2025】イオン「おひつごはん四六時中」が意外な美味しさのダークホースなのでぜひとも食べて欲しい
イオングループの和食レストラン「おひつごはん四六時中」。入ったことはなくても、ショッピングモールを歩いてると「そういえばあるな!」と思い当たる人も多いだろう。
これまで筆者は同店のかき氷にはほとんど注目していなかった。なんなら店頭を通りかかって「あ、やってるんだ」くらいのもんだった。ところが昨年、試しに食べてみたらその美味さにびっくり。完全に想定外、ノーチェックだったことを恥じた。
その経験から、今年はしっかり個人的必食リスト入り。春からの第一弾に加え、第二弾メニューで選手が出揃ったのを待って行ってみた!
・「コーヒー氷」(税込780円)
これは完全に好みの問題なのだが、もし日本茶とコーヒーが並んでいたら筆者は必ず後者を選んでしまう。第一弾として登場した「抹茶氷」「コーヒー氷」「いちご氷」のうち、やはりオーダーしたのはコーヒー。こだわりの祇園辻利の抹茶を使用しているという「抹茶氷」も気になるが、コーヒーの中毒性には勝てない……。
涼しげなガラスの器に、山のように盛られたかき氷! なかなかのボリューム感!!
天頂部にはコーヒーゼリーがトッピングされている。
天高くそびえる富士山になっているので、崩さないように注意……
と言っている先から、やってしまった。
一見するとシンプルだが、この白いクリームがめちゃくちゃ美味しい。例えるならコーヒーゼリーにかかっているミルクなんだけれど、ポーションクリームをそのまま口に入れたときのような妙な生っぽさがなく、芳醇でまろやかな甘み! それもそのはず、マスカルポーネムースだという。ホイップクリームなどに比べると、甘さやくどさも控えめで、絶妙な大人の味。
氷は、どちらかというと水気のあるシャリシャリ系。ガリガリかじるほど粒が大きいわけではないが、なかなか小さくならない凝集感がある。
外側は氷の白さが見えるが、容器の底にコーヒーシロップがたっぷり隠れている。最後にはコーヒー飲料としてゴクゴク飲めるくらい気前よく入っていた。これは去年も同様で「最後になったら味ない……」というバッドエンドを完全に回避。
全体として、実にバランスよくまとまっている。コーヒーのほろ苦さがありつつ、マスカルポーネのまろやかさが渋みを中和。北海道産れん乳も優しい甘さをプラスしている。すごく個性的とか、すごく尖った特徴があるとかいうわけではないのだが、すべてが高いクオリティで統合された優等生だ。「最初から最後まで美味しい」という、飲食物の理想形を体現している。
・「桃のかき氷」(税込780円)
もうひとつ、第二弾フレーバーから「桃のかき氷」をご紹介したい。こちらは「桜色」と呼びたくなる、ほんのりピンク色のかき氷。
頂点には贅沢にも桃の果肉がトッピングされている。とろみのある桃ソースになっていて、食感のアクセントに。
全面にかけられているのは桃シロップ。まるで本物の果汁のようなジューシーさが上手く再現されている。マスカルポーネムースがないぶん、前述のコーヒーよりはさっぱりした仕上がり。
氷は同じく水分を含んだシャリシャリ系。なかなか小さくならないから、食べているうちにかなり身体が冷えてくる。
しかし大丈夫。同店では温かいお茶のほか、「食前だし」の無料サービスがあるのだ。身体に染みわたる温かい「だし」で胃腸を復活。冷えすぎ防止に!
・かき氷界のダークホース
「思い立ったら誰でも気軽に訪問可能なチェーン店」に絞ってかき氷を食べ比べているのだが、同店でここまで本格的なかき氷が食べられることは、あまり知られていないんじゃないだろうか。“かき氷界のダークホース” と言ってもいい。
販売期間は9月2日(火)までを予定。暑い夏の日、イオンであちこち買い回って歩き疲れたら「おひつごはん四六時中」へ。ぜひ覚えておいて欲しい!
参考リンク:おひつごはん四六時中 執筆:冨樫さや Photo:PR TIMES、RocketNews24.