G大阪加入で「やっとJ1に戻って来られた」24歳DF佐々木翔悟、後半出場で先発奪取アピール!! 古巣・鹿島との初対戦も心待ちに「楽しみです」

[3.2 J1第4節 東京V 0-1 G大阪 味スタ]

 レギュラー奪取に名乗りを挙げる堂々の45分間だった。ジェフユナイテッド千葉からガンバ大阪に今季加入しDF佐々木翔悟はこの日、ハーフタイム明けから4-2-3-1の左CBで途中出場。「監督に持ち味を出して自信持ってやれと言われたので、ミスを恐れずにやろうと思っていた」。その意気込みどおりのビルドアップでチームを助け、今季初の完封勝利に大きく貢献した。

 2月22日の第2節・福岡戦(◯2-1)で後半44分から出場し、プロ7年目でのJ1デビューを飾っていた佐々木。「やっぱりスタートから出たい」と決意を新たにしていた中、待望の2試合目は前回よりも早いタイミングで訪れた。

 チームが0-0のまま停滞した前半を過ごしており、ダニエル・ポヤトス監督は後半開始から佐々木とMF満田誠の投入を決断。「急だったので身体はあまりできていなかったけど、最初は大きくやってゲームに入ろうと思ってプレーしていた」(佐々木)。最初はローリスクのプレーを意識していたそうだが、相手はJ2時代に対戦経験のある東京Vだったこともあり、徐々に攻撃面の強みを発揮していった。

 その結果、チームは後半から攻勢に転じ、前半シュート1本にとどまった攻撃が活性化。佐々木自身は「もうちょっと簡単に背後のスペースに落としてジェバリを走らせたりもできたと思う」と配球面に悔いを残していたようだが、ポヤトス監督は試合後会見で「後半に入って翔悟、マコを交代で入れていた中、しっかりとこの2人が助けてくれた」と高評価を送っていた。  2019年に鹿島ユースからトップチームに昇格した佐々木だが、1年半の鹿島在籍で公式戦出場はゼロに終わった悔しい経験を持つ。その後、1年半にわたるJ3のいわてグルージャ盛岡での武者修行を経て、22年からは千葉に完全移籍。下部カテゴリでの試合経験を積み重ねた結果、24歳で再びJ1の舞台に返り咲き、ようやく飛躍の時を迎えようとしている。 「鹿島で試合に全然出られなくて、J3、J2と行って、やっとJ1の舞台に戻ってこられたのでここがスタートだと思う。もっともっと上に上がれるように頑張らないといけない」。かつては左SBが本職だったが、プロ入り後のコンバートによってCBに定着。課題とされてきた守備面も年々スキルアップさせてきた。  今季はJ1個人昇格に伴い、古巣・鹿島との初対戦も控える。「楽しみです。たぶんバチバチになりますね。試合に出たら何もやらせないくらい0失点で勝ちたいです」。その鹿島戦は前半戦最終戦の第19節。現在は絶対的CBの中谷進之介が負傷離脱中でチャンスが広がっている中、着実に信頼を積み上げていく構えだ。 (取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2025シーズンJリーグ特集

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