ラストへ(美浦)
こんにちは、坂本です。今日は美浦トレセンから帰って、東京・両国の会社からお届けしております。
さて、2月も中旬を過ぎて、今週は今年一発目のJRA・G1であるフェブラリーSが行われます。その翌週は定年で引退となる調教師の方々の“ラストウィーク”となり、もうそんな時期になるのかとさみしくなりますね。
このブログで“主力”として取材させていただいてきた国枝厩舎も、3月3日の解散が近づいています。おそらく今回のブログが最後の登場となりますので、たっぷり? と“国枝節”をお楽しみください。
それではさっそく国枝厩舎からいきましょう。まずは先週のクイーンCで3着に逃げ粘ったヒズマスターピース(牝、父スクリーンヒーロー、母イプスウィッチ)は、納得のいく内容だったようです。「テン(の3ハロン)を35秒くらいで競られずに逃げられれば、あれくらいは動けるよ。まあ、スタートが良すぎるし、グイッと頭を下げて走るから、抑えるのは難しいかもな」と評価していました。今後は厩舎解散まで在厩で調整して、そこから転厩することになるそうです。国枝厩舎と縁のある厩舎に行くようで、今後の活躍に期待したい個性派です。
先週のクイーンCで除外となったルージュボヤージュ(牝、父コントレイル、母クイーンズアドヴァイス)は、当初はチューリップ賞(3月1日、阪神)に目標を切り替えていましたが、予定を前倒しして今週の日曜日の東京5R・3歳1勝クラス(芝1600M)にキング騎手で出走します。指揮官は「状態はいいよ。来週(チューリップ賞)という手もあるけど、もう1週延ばしたうえで関西に輸送もあると考えたら、こっちの方が確実」と説明してくれました。素質を秘めている一頭だと思いますので、言葉通りに結果を出したいところですね。
先週の東京で初勝利を挙げた良血馬ダーリングハースト(牝、父エピファネイア、母フォエヴァーダーリング)は、2月15日に放牧に出ています。国枝師は「まだまだ成長途上だけど、だいぶ良くなってきていたからね」と、さらなる成長を願っていました。偉大な兄フォーエバーヤングに近づいていけるように、こちらも楽しみです。
地方・船橋のブルーバードCで3着だったチャーリー(牡、父クリソベリル、母ジャンナスキッキ)は、3月1日の中山・1勝クラス(ダート1800M)に向かいます。2月19日は美浦・Wコースで併せ馬を消化して、5ハロン67秒6―11秒5をマークしています。指揮官は「順調だよ。もう少し(しまいは)グンときてほしいところはあるけど、自己条件なら。中山は良さそう」と、ラストウィークに送り込みます。
未出走のプリティウーマン(牝、父コントレイル、母マルケサ)は、3月1日の中山・未勝利戦(芝1600M)に荻野極騎手で予定しています。半姉ビューティフルデイは、芝のマイル以下でオープンまで出世しています。今週は美浦・Wコースで5ハロン67秒7―11秒7をマークしています。国枝師は「今週は初めてギュッとやったけど、間に合って使えるところにはきた。いいものはあるけど、まだまだこれから」と、先を見据えた評価でした。
そしてラスト世代の大物候補だったプロメサアルムンド(牡、父モーリス、母アーモンドアイ)は、骨折により手術した右前脚のリハビリを牧場で進めていく段階です。すでに田中博厩舎への転厩がシルク・ホースクラブより発表されていますが、POG的には厳しい状況ではありますが、今後の活躍を願わずにはいられません。
次は武井厩舎にいきましょう。前走の京成杯で4着だったタイダルロック(牡、父モーリス、母アースライズ)は、報知杯弥生賞ディープインパクト記念(3月8日、中山)に向かいます。今週19日に美浦・Wコース単走で帰厩後初時計をマークしています。武井調教師は「前走は、前々走後に脚元のこともあって緩めていた時期があり、ちょっと足りないぐらいで帰厩して使った形でした。今週は(三浦)ジョッキーが乗って軽めにやりましたが、『前回の入ってきた時と全然違う』と言ってくれました。中身ができているから、上積みのある状態から前走以上でいけそうです」と力強かったです。昨年の日本ダービー馬クロワデュノールを叔父に持つ血統馬で、やはり期待したくなりますね。
今週のすみれSに出走するラージアンサンブル(牡、父ベンバトル、母ナスノフォルテ)は、若駒S6着から巻き返しを狙います。指揮官は「前走の段階ではまだまだと思っていましたが、パワーアップして今だったら1勝クラスは勝てると思いますし、オープンでもそれなりにやれると思います。前走は不利があっての離されての6着でしたからね」と、トーンは上がっている様子でした。
昨年12月の中山での新馬戦で3着だったセツナサ(牡、父サートゥルナーリア、母ホロロジスト)は、2月28日の中山・未勝利戦(芝2000M)を予定しています。24年のセレクトセール1歳馬部門で2億1000万円で購買されて、そのユニークな馬名でも話題を集めている一頭です。武井師は「完成度はまだまだですが、着実に良くなっています。これは確実に勝ちたいですね」と、鼻息は荒かったです。今週は美浦・Wコース単走で6ハロン82秒6―12秒2をマークして、順調な仕上がりを見せています。
ミスバレンシア(牝、父ロジャーバローズ、母オレンジティアラ)は、中1週でマーガレットS(2月28日、阪神)に向かいます。自己条件の前走は東京・芝1400Mで逃げて10着でしたが、今回は1ハロンの距離短縮となります。指揮官は「前走は正直、90%くらいの出来というのもあったと思います。(3走前のカンナSの時は)ついていけなくて1200Mは厳しいという話でしたが、前回は楽に逃げられていたので、こちらの感触としては現状は1200Mなのかなと思います。1回使って、着実に状態は上がっています」と、巻き返しを期待していました。
それでは今日のところはこのへんで。