情報BOX:米相互関税、各国首脳の反応
[2日 ロイター] - トランプ米大統領は2日、貿易相手国に対する相互関税を課すと発表した。全ての輸入品に対し一律10%の関税を課した上で、各国の関税および非関税障壁を考慮し、国・地域別に税率を上乗せする。
カナダとメキシコについては一律10%の関税から除外した。一方、国境管理や合成麻薬フェンタニルの流入問題を巡り、両国の多くの製品に課した最大25%の関税は維持される。
以下は世界各国の首脳らの反応。
◎カナダのカーニー首相
「(トランプ氏は)カナダと米国の商業関係という両国関係の重要な要素を維持した。しかし、フェンタニルの関税は鉄鋼とアルミニウムの関税と同様にまだ残っている」
「対抗措置で対応する。労働者を守り、主要7カ国(G7)で最強の経済を構築する」
◎ブラジル外務省
「ブラジルの輸出製品全てに対する10%の追加関税が発表されたことは遺憾だ」
「ブラジル政府は正当な国家利益を守るため、世界貿易機関(WTO)への提訴も含め、二国間貿易における相互主義の確保に向け、あらゆる可能な措置を検討している」
◎韓国の韓悳洙大統領代行
「世界的な貿易戦争が現実のものとなった今、政府は貿易危機を克服するために全力を尽くさなければならない」
◎ニュージーランドのマクレー貿易相
「ニュージーランドの利益は貿易が自由に行われる世界で最大限に守られる。米国との二国間関係は依然として強固だ。米政権と協議してさらなる情報を得るとともに、輸出業者とも協議し、この発表がもたらす影響について理解を深める」
◎オーストラリアのアルバニージー首相
「この不当な関税で最大の代償を払うのは米国民だ。そのため、豪政府は相互関税を課すつもりはない。われわれは物価上昇と成長鈍化につながる底辺への競争には加わらない」
「(トランプ)政権の関税に論理的根拠はなく、両国のパートナーシップの根幹に反する。これは友好国の行為ではない。この決定は世界経済の不確実性を高め、米国の家計コストを押し上げるだろう」
◎スペインのサンチェス首相
「スペインは自国の企業と労働者を保護し、開かれた世界にコミットし続ける」
◎スウェーデンのクリステション首相
「われわれは貿易障壁の拡大も貿易戦争も望んでいない。両国の人々がより良い生活を享受できるよう、米国とともに貿易と協力の道に戻る手段を見つけたい」
◎スイスのカリン・ケラー・ズッター大統領
「(連邦評議会は)速やかに今後の対応を決定する。スイスの長期的な経済的利益が最重要となる。国際法の順守と自由貿易は依然として中核的価値観だ」
◎アイルランドのマーティン首相
「米国が欧州連合(EU)全域からの輸入品に20%の関税を課す決定を下したことは非常に残念だ。関税は誰の利益にもならないと私は強く信じている。私と政府の優先事項はアイルランドの雇用と経済を守ることだ」
◎イタリアのメローニ首相
「貿易戦争を回避するため、米国との合意に向けて全力を尽くす。貿易戦争は西側諸国を弱体化させ、他の国際的プレーヤーに有利に働く」
◎欧州議会の最大会派である欧州人民党(EPP)のトップを務めるウェーバー議員
「われわれの米国の友人にとって、きょうは解放の日ではなく、憤りの日だ。トランプ大統領の関税は公正な貿易を守るものではなく、恐怖から攻撃するもので、米国と欧州諸国の両方に害を与える。欧州は団結し、域内の利益を守る用意があり、公正で確固とした協議に前向きだ」
◎コロンビアのサラビア外相
「われわれは何よりも国内の産業と輸出業者を保護するための措置を検討している」
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