iPhoneユーザーはiOS 18.4.1にアップデートすべきか?
米国時間3月31日にiOS 18.4の大規模リリースが行われ、多くの人々は次のアップデートは5月に予定されているiOS 18.5になると考えていた。しかしアップルはその予想を裏切り、不具合修正とセキュリティアップデートを主眼とした、小規模なアップデートがすぐに配信された。 ■対象者と入手方法 アップルのiOS 18.4.1は、他のiOS 18ソフトウェアアップデートと同様に2018年以降に発売されたすべてのiPhoneに対応している。つまり、iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Maxをはじめ、それ以降に発売されたすべてのiPhoneが対象だ。第2世代および第3世代のiPhone SE、最近リリースされたiPhone 16eも含まれる。 最新の状態にアップデートするのは簡単である。iPhoneの「設定」アプリを開き、「一般」を選択したうえで「ソフトウェアアップデート」をタップする。次に「ダウンロードとインストール」を選べば、ソフトウェアがそこからダウンロードされる。サイズは大きくないため、短時間で完了するはずだ。 ■アップデートの内容 今回のアップデートには新機能は含まれていない。リリース番号にドットが2つ付く場合は、通常バグ修正や細かな変更が中心だ。実際、iOS 18.4がリリースされた直後から、CarPlayをワイヤレスで利用している一部のユーザーに接続できないという問題があった。アップルはリリースノートで、この問題は「まれ」であり、「特定の車両」にのみ影響したと説明し、今回のアップデートで修正したとしている。 ■Apple iOS 18.4.1のセキュリティ 今回のアップデートでは、2件の脆弱性が修正されている。憂慮すべきことに、どちらも実際に攻撃で悪用されていたが、アップルによれば「特定の標的となった個人」に対するものであり、すべてのユーザーが狙われたわけではないという。しかし、もし修正されないままだった場合、被害が拡大する可能性もあったと考えられる。 1つ目は、CoreAudioに関連する問題で、悪意あるメディアファイルを通じて不正が行われる恐れがあった。もう1つは、「極めて高度な攻撃」を可能にする脆弱性だとアップルは説明している。 ■初期の反応 初期の反応はさまざまだ。有線のCarPlayに関する不具合を抱えていたユーザーからは、今回のアップデートでは修正されていない(今回の修正対象はワイヤレスCarPlayだ)との報告がある。また、HomeKitの不具合が依然として残っているという指摘もある。いつものことだが、バッテリーの持ちが悪くなったという声も少なくない。ただし、数日経過すると状況が変わる場合も多いため、引き続き観察が必要だ。現時点では、新たな深刻な不具合は発生していないようである。 ■iOS 18.4.1の初期評価「アップデート推奨」 実際に悪用されている脆弱性が存在しているため、できるだけ早くアップデートするのが望ましい。ただし、今後1週間の動向を注視してほしい。筆者はこの期間中、状況を監視する予定だ。現時点では、アップデートを推奨する。
David Phelan