馬場咲希、吉田優利が最終戦60人の切符争い 渋野日向子、西村優菜は予選会回避なるか
◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 事前情報◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)
女子ゴルフ界のレジェンド、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)がホストを務める一戦が13日(木)に開幕する。昨年の出場120人から今年は108人とわずかにフィールドを絞り、予選会を除けば来季出場資格を争うラストマッチとなる。大会終了後のポイントランキング(レース・トゥ・CMEグローブ)上位60人が、次週予選カットなしで行われる最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC ゴールドコース)に進む。
ディフェンディングチャンピオンは世界ランク2位のネリー・コルダ。この大会でシーズン7勝目と圧倒的な強さを誇った昨季から一転、今季は未勝利が続く。当初メンバー入りも欠場した国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス インターナショナルクラウン」を含めてアジアシリーズ期間は試合を離れており、10月「ロッテ選手権」以来6週ぶりに登場する。平均ストロークで全体3位の「69.7」と変わらぬ安定感を示しながら勝ち切れないモヤモヤは、通算3勝を誇る得意コースで振り払いたいところだ。
シーズン全体でもエンジェル・イン(ホンダLPGAタイランド)、ジェニファー・カップチョ(ショップライトLPGAクラシック)の2勝にとどまる米国勢を横目に、前週「TOTOジャパンクラシック」を畑岡奈紗が制した日本勢は今季6人の優勝者を輩出している。
調整に充てる畑岡を除き、日本勢のツアーメンバー12人がエントリーした。年間タイトルが懸かる山下美夢有はこれで7連戦目のタフなスケジュール。2位の竹田麗央を引き離して目前に迫る新人賞に加え、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー争いで今週不在のジーノ・ティティクル(タイ)との16pt差を縮められるか。「AIG女子オープン(全英女子)」「メイバンク選手権」に続く3勝目で30ptを加算すれば、一気にトップへ浮上する。
ポイントランク61位のルーキー馬場咲希は、最終戦のエリートフィールド入りが手の届くところにある。ボーダーライン60位とは6.334pt差。大会を単独52位フィニッシュで得られる6.5ptに満たない僅差の争いに臨む。80位までの「カテゴリー1」圏内70位の吉田優利も大会単独8位相当90ptの上積みがマストではあるが、滑り込みの可能性を残す。
来季一定の出場機会が望める、ランク81~100位までの「カテゴリー11」のイス取りゲームもし烈だ。80位まで149.345pt差の104位にいる渋野日向子は、まず100位との17.081pt差がターゲットになる。127位の西村優菜は100位まで110.727pt差があり、トップ5に近い好成績が求められる。101~125位なら予選会(Qシリーズ)のファイナルステージ(12月4日~/アラバマ州マグノリアグローブGC)上位通過者「カテゴリー15」に次ぐ16番目の出場資格に下がるため、予選会へ回ることになる。
<主な出場予定選手> ネリー・コルダ、山下美夢有、竹田麗央、チェ・ヘジン、キム・アリム、岩井明愛、西郷真央、岩井千怜、チャーリー・ハル、勝みなみ、古江彩佳、ブルック・ヘンダーソン、グレース・キム、マヤ・スターク、ロティ・ウォード、ハンナ・グリーン、レキシー・トンプソン、馬場咲希、吉田優利、渋野日向子、西村優菜、笹生優花、カイ・トランプ(アマ)