及川光博×手越祐也、『ぼくたちん家』で伝えたい「みんなちがって、みんないい!」

 日曜ドラマ『ぼくたちん家』(日本テレビ系)に出演している及川光博と手越祐也のインタビューコメントが公開された。

 本作は、現代に様々な偏見の中で生きる“社会のすみっこ”にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて、明るくたくましく生き抜く姿を描く完全オリジナルストーリーのホーム&ラブコメディ。心優しきゲイの動物飼育員・波多野玄一を主演の及川が演じるほか、クールなゲイの中学校教師・作田索役を手越、中学3年生のトーヨコ少女・楠ほたる役を白鳥がそれぞれ演じる。

 スチール撮影の時点から仲の良さを見せていたという及川と手越。及川は「我々は臆さないというか。二人とも人見知りではないんだよね」と振り返り、手越も「僕は興味がある人にはズケズケ入っていくタイプですし、(及川は)ずっと興味があった方」と笑う。初対面から「ミッチー」と呼んだというエピソードには、及川も「びっくりだよ、慣れ慣れしいなと思って……うそ、うそ(笑)」と応じ、和やかな関係性を見せた。

 互いに刺激を受けることも多かったようで、及川は「テゴちゃんが撮影の前日にはお酒を飲まないと聞いて、すごいなと尊敬しました」と語り、「あれから僕も控えるようになりました」と明かす。一方の手越も「(及川が)さすがだと思うことはたくさんあります。役者として、いろいろ学ばせてもらっていますし、一緒にお芝居しながら楽しませてもらっています」と話し、現場での充実ぶりをのぞかせた。

 人生の転機を尋ねられると、及川は「僕は美輪明宏さんですね」と即答。「舞台でご一緒させていただいたときに、ぎゅうぎゅうにあらゆる勉強をさせてもらいました」と語り、美輪からの教えが表現者としての礎になったと明かした。手越は「ターニングポイントが二つあって、一つは15歳でこのお仕事を始めたこと。もう一つは32歳で独立したこと」と振り返り、「あの選択は大きかった」と力を込めた。

 見どころについて、手越は「索と玄一が会話をする場面が多くて、その中で関係性の変化が見えてくる。何度も見返してみるとより楽しめると思います」と語り、及川も「縁もゆかりもない二人がどうやって距離を縮め、ぶつかり合うのかが見どころ」と話す。さらに「白鳥玉季ちゃんとアイスを食べながら歩くシーンの夕景がとってもきれい」と現場での印象的な瞬間を挙げた。

 最後に、及川が「みんなちがって、みんないい!」と笑顔で言葉を添えると、手越も「今回はまさにそれが大きなテーマ」とうなずく。「バックボーンや性格の違いはあるけれど、それぞれが自分の人生を生きている。『私は私でいいんだ』『俺は俺でいいんだ』と感じてもらえたら」とメッセージを送った。

及川光博(波多野玄一役)×手越祐也(作田索役役)コメント

二人の仲の良い雰囲気

及川:やっぱり、我々は臆さないというか。二人とも人見知りではないんだよね。

手越:そうですね(笑)。

及川:あなたも会話に慣れてるもんね?

手越:本当ですか?

及川:慣れてる、慣れてる。人たらし(笑)。

手越:あははは(笑)。

及川:こうやってパカパカッて笑うんだよね、マンガみたいに。

手越:僕は興味がある人にはズケズケ入っていくタイプですし、(及川は)ずっと興味があった方なので。初対面のときから、「及川さん」とは呼んでないです。最初から「ミッチー」って(笑)。

及川:びっくりだよ、慣れ慣れしいなと思って……うそ、うそ、うそ(笑)。はーい、ミッチーだよ! でも、本当にそれでいいと思う。

手越:僕はそういうタイプです!

お互いに「ここがすごいな」と感じたこと

及川:僕は、テゴちゃんが撮影の前日にはお酒を飲まないと聞いて、すごいなと尊敬しました。

手越:確かに、その話はしましたね。

及川:あれから僕も控えるようになりましたよ。「よーし、負けないぞ!」と思いながら、量を減らしています。

ゼロではない?

及川:そう、ゼロではない(笑)。

手越:その人にはその人のリフレッシュ法がありますからね(笑)。僕も、(及川が)さすがだと思うことはたくさんありますよ。(ドラマが)ほっこり笑えてしまうホーム&ラブコメディということで、役に入っているから(撮影中には)笑わないですけど、「すげぇなぁ」「このシーン最高だったな」と思うことがたくさんあります。役者として、いろいろ学ばせてもらっていますし、一緒にお芝居しながら楽しませてもらっています。

人生が変わるきっかけになった人や出来事

及川:僕は美輪明宏さんですね。美輪さんと舞台でご一緒させていただいたときに、約半年間でぎゅうぎゅうにあらゆる勉強をさせてもらいました。だから、表現者・アーティストとしての師匠であり、人生の師匠ですね。どんなことを学んだのかを今説明しようとすると、40分くらい必要になるので割愛させていただきます(笑)。

手越:僕にはターニングポイントが二つあって、一つは15歳でこのお仕事を始めたこと。もう一つは、やっぱり32歳で独立したことですね。すごく幸せで素晴らしかった場所を離れて、男としてもっともっと自由に、好きな人と好きなタイミングで、いろいろなことをやりたいな、という思いが強かったんです。それから5年経ちましたけど、こうやって素敵なドラマだったり、素敵な取材だったり、素敵な現場にたくさん出会わせてもらっているので、その選択は大きかったと思います。

繰り返し見てほしいおすすめのシーン

手越:やっぱり索と玄一が二人で会話をするところが多いんですよね。その中で、玄一と索が出会うポイントになる場所があるんですが、二人にいろいろなことがあって、またそこで出会って、またいろいろなことがあって、また出会って……。それぞれに違う経験をして、またその場所に戻ってきた後の関係性の変化は、見ていてすごく面白いと思います。何度も見返してみると、「こういうことがあったから、二人はちょっとずつ温度感が近づいたり、離れたりしているんだな」と分かって、より楽しめると思います。

及川:ドラマとはいえ、縁もゆかりもない二人が、どうやって距離を縮めていくのか。そして、ぶつかり合うのか。そこは見どころですね。あとは、白鳥玉季ちゃん演じる(楠)ほたるちゃんと二人で、アイスを食べながら歩くシーンがあるんですよ。その夕景がとってもきれいです。マジックアワーで、あれはラッキーでしたね。撮影していると、縁起物ってあるじゃないですか。

手越:ありますね。

及川:ここでいい風が吹いたな、とか。そういうところは「やった!」と思います。

手越:狙えないですからね。

及川:そうなんだよね。

作品を通して伝えたいメッセージ

及川:これは僕、いい言葉を思いつきましたよ……“みんなちがって、みんないい”!

手越:ほうほう、なるほど(笑)。

及川:僕のオリジナルです(笑)!

手越:よくあるキャッチコピーとかじゃないですよね? 完全なオリジナルですよね?

及川:金子みすゞさんの有名な詩です(笑)。でも、これはメッセージとして大事だろうと思います。

手越:僕も伝えたいことは一緒です。今回、それぞれにバックボーンが違う三人が集まっていますけど、みんなにも悩みはあるし、人生でうまくいかなかったことってあると思うんです。でも、そういう経験があるから今の自分たちがいるし、僕は「周りにどう思われようが、自分たちが幸せで充実していればいい」と思いながら生きていて。今回はまさにそれが大きなテーマで、バックボーンや性格の違いはあるけれど、それぞれが自分の人生を生きている。皆さんにも、「私は私でいいんだ」「俺は俺でいいんだ」と感じてもらえたらいいなと思っています。

■放送情報 『ぼくたちん家』 日本テレビ系にて、毎週日曜22:30~放送 出演:及川光博、手越祐也、白鳥玉季、田中直樹、渋谷凪咲、坂井真紀、光石研、麻生久美子 脚本:松本優紀、渋谷凪咲、田中直樹 演出:鯨岡弘識、北川瞳 インクルーシブプロデューサー:白川大介 チーフプロデューサー:松本京子 プロデューサー:河野英裕、西紀州、岡宅真由美 音楽:東川亜希子、神谷洵平 主題歌:「バームクーヘン」 制作協力:AX-ON ©日本テレビ 公式サイト:https://www.ntv.co.jp/bokutachinchi/ 公式X(旧Twitter):https://x.com/bokutachinchi 公式Instagram:https://www.instagram.com/bokutachinchi/

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