【ドバイワールドC】フォーエバーヤング陣営会見 矢作師「来年まで走らせたい」 坂井瑠星騎手「力を信じています」
ドバイワールドC(4月5日、メイダン、GⅠ、ダ2000メートル)で最有力視されるフォーエバーヤング(栗・矢作、牡4)の矢作芳人調教師(64)=栗東=と坂井瑠星騎手(27)=栗・矢作=が2日、現地で共同記者会見に臨んだ。一問一答は次の通り。
──馬の状態と圧倒的1番人気のプレッシャーはどのように感じているか
矢作師「プレッシャーに押しつぶされそうですね。きのう(1日)の追い切りには間に合わなかったんですけども、追い切り後の馬を見て、とてもいい状態で、サウジよりも一段上がったなと感じます」
──サウジC後の状況は
矢作師「やはりタフなレースでしたから、疲れはあったと思います。でもスタッフのケアで1週間でだいたい回復して、それから順調にここに向けて仕上げられました。さまざまなメディアから『疲れが残っていないか』、『厳しいレースのあとだから大変じゃないか』とネガティブな意見をいただきますが、僕はむしろ、あのレースによってフォーエバーヤングという馬がもう一段上がったなと、きのうの馬体を見て感じました」
──サウジCはタフなレースで最強馬の戦いだった。そんなレースを勝てる矢作厩舎はどんなチームだと思うか
矢作師「下手なジョッキーもだいぶ上手になったと思います(笑)。スタッフがとにかく優秀で、非常に強力なチーム、世界最強のチームだと自負しています」
──坂井騎手にうかがいます。またがった馬の状況、本番に向けて
坂井騎手「下手なジョッキーなので、プレッシャーに押しつぶされそうですけど、馬はすごく強いですし、世界一のチームなので、僕はいつも通り仕事をするだけです」
──前走から距離が延びるのはどうか
矢作師「距離が延びること、コーナーが4つのレースであること。この2つはプラスだと思います」
──ドバイワールドCはどんな意味を持ったレースか
矢作師「スタッフが勝ちたいレースのひとつに挙げていますし、2011年の震災時にヴィクトワールピサが勝って非常に感動したことを覚えています。非常に意義があるレースだと思います」
──ペースや展開、対抗馬は
坂井騎手「ウォークオブスターズ、インペリアルエンペラーが前に行くと思いますが、あとは枠順が出てから考えます。そこまで気にはしていませんし、フォーエバーヤングの力を信じています」
──このような素晴らしい馬に騎乗できるのは、どのような心境か
坂井騎手「本当にありがたいと感謝しています。ただ、乗せていただいているからには結果を出さないといけません。去年は海外のGⅠを勝てなかったので、今年は出るレース全部勝ちたいと思っています」
──この秋はBCクラシックを目標にしているか。年内で引退する予定はあるか
矢作師「当然、アメリカの馬がこちらに来てくれないので、こちらから行くしかないと考えています。BCクラシックを秋の目標にします。来年まで走らせたいと思っています」
──ここまでのレースを通じて学んだことや経験したことは
矢作師「調教師が上手なら無敗だったかもしれませんけど、2回負けたレースから最も学ぶことがありました。その敗戦があるから今があります」
──芝で走るプランはあるか
矢作師「オーナーとの話の中でどこかで1回走らせたいと話しています」