昨季話題になった寄付金、東洋大が“新潟サポーターへの感謝”を示す勝利「自分たちの成長をみせることが…」
[7.16 天皇杯3回戦 新潟1-2東洋大 デンカS]
アルビレックス新潟のサポーターに直接、「自分たちの成長」を見てもらうことが「恩返し」になると思ったという。東洋大の選手たちは、新潟の本拠地デンカビッグスワンスタジアムで、堂々としたプレーぶりを披露した。
恩返しは昨年の出来事に起因する。昨季、当時4年生だったDF稲村隼翔が、新潟の特別指定選手として大ブレイク。ルヴァンカップ準優勝やJ1残留に貢献するなど、正式入団前ながら主力級の活躍をみせた。
そんな中で新潟サポーターから大学の寄付金募集サイトを通じて、サッカー部に向けた寄付金が殺到。感謝の言葉で埋め尽くされたメッセージは、大きな話題を集めた。この日は海外移籍のために退団したために稲村との直接対決は叶わなかったが、選手たちは新潟への“親近感”を持って戦っていた。そして主将DF山之内佑成(4年=JFAアカデミー/柏内定)が「新潟サポーターの温かさ、きょうの試合を通しても、試合後も、めちゃくちゃ感じたところがあった。本当に感謝しかない」と話せば、10番MF湯之前匡央(4年=柏U-18)も「自分たちの成長をみせることが、新潟サポーターへの感謝に繋がると思った。それを上手く見せられたかなと思います」と胸を張っていた。
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