ロシア中銀が21%で金利据え置き、インフレ加速でも既に高水準と総裁
Bloomberg News
- アナリストの大半は大幅な利上げを予想、据え置き予測は少数
- 11月にインフレ加速、12月のインフレ期待も1年ぶり高水準に上昇
ロシア銀行(中央銀行)は20日、主要政策金利を過去最高の21%で維持した。根強いインフレを抑えるため再び大幅な利上げが決定されるとアナリストの大半は見込んでいたため、据え置きは予想外だった。
ブルームバーグが事前に調査したエコノミスト12人のうち、6人が2ポイントの利上げを予想。さらに2人は3ポイントの利上げを見込んでいた。据え置きの予想は2人だけだった。
ロシアは中銀が目標とする4%の2倍余りのインフレ率が続いている。今回の決定について中銀は声明で、10月に2ポイントの利上げを実施した後、「金融環境が予想以上に大きく引き締まった」ことが理由だと説明。2月に開かれる次回の金融政策会合で、追加利上げの必要性を吟味する方針を示した。
ただ、10月の利上げ後も、ロシアのインフレ率は11月に8.9%へと再び加速した。政策当局者が注目するインフレ期待も12月に13.9%と、1年ぶりの高水準に達した。
ロシア中銀のナビウリナ総裁は記者会見で、現在の金利は極めて高いと述べ、融資の顕著な減速が見られており、それがインフレに及ぼす影響は緩やかだろうと指摘した。
関連記事 ロシア中銀総裁に支配層が不満爆発、高金利で経済破壊していると非難Source: Bloomberg, Bank of Russia, Federal Statistics Service
原題:Bank of Russia Holds Key Rate at 21% Even as Inflation Rises (1)(抜粋)
Bank of Russia to Weigh Rate Hold, Hike in February: Nabiullina(抜粋)
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