米インフレに上振れリスク、金利維持が適切に=ボストン連銀総裁

米ボストン地区連銀のコリンズ総裁(写真中央)は3月27日、トランプ政権の関税は国内のインフレを加速させるが、物価上昇圧力がどの程度持続するかは不透明との見方を示した。2024年8月、ワイオミング州ジャクソンホールで撮影(2025年 ロイター/Ann Saphir)

[27日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は27日、トランプ政権の関税は国内のインフレを加速させるが、物価上昇圧力がどの程度持続するかは不透明との見方を示した。

ボストンで行った講演で「関税が短期的にインフレ率を上昇させるのは不可避のようだ」と述べた。同時に、上昇は短期的なものになる可能性の方が高いとした。

ただ、物価上昇圧力がより持続的になる「リスクもある」とし、関税の詳細や対象となる人々の反応が物価への影響を主に決定付けることになるとの認識を示した。

また、先週の米連邦準備理事会(FRB)による金利据え置き決定を全面的に支持するとした上で、インフレ上振れリスクや幅広い不透明感を踏まえ「私は金利をより長期にわたって据え置くことが適切になりそうだと見込む」と語った。FRBは「積極的な忍耐」を示し、柔軟に対応する準備ができているようにすべきだと付け加えた。

コリンズ氏が公の場で発言したのは先週の連邦公開市場委員会(FOMC)以降で初めて。

経済については基調的なトレンドが堅調に推移しているとして「慎重に、現実的に楽観視している」と述べた。

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