イスラエル予備役約4万人動員へ、軍高官が閣僚と衝突

イスラエルの予備役兵士約4万人が2日、パレスチナ自治区ガザ地区北部のガザ市攻撃に向けて動員される。ガザとの境界付近でのイスラエル軍戦車、先月26日撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen/File Photo)

[エルサレム/カイロ 2日 ロイター] - イスラエルの予備役兵士約4万人が2日、パレスチナ自治区ガザ地区北部のガザ市攻撃に向けて動員される。イスラエル陸軍ラジオが伝えた。ネタニヤフ首相は軍高官の警告にもかかわらず、同市への攻撃を加速させたい考えだ。

8月31日夜に開かれた安全保障閣僚会議では、ガザ市攻撃推進を望むネタニヤフ首相と閣僚、そして停戦協定を結ぶよう政治家に促してきたエヤル・ザミール軍参謀総長との間で怒りに満ちたやりとりがあったという。

会議に出席した閣僚4人と軍当局者2人によると、ザミール氏はこの作戦は人質を危険にさらし、すでに手一杯の軍にさらなる負担をかけることになると述べた。

軍は人道的取り組みのためにもっと時間が必要だとしている一方、各調査によれば、予備役兵士のかなりの割合が内閣の計画に不満を抱いていることが示されている。

<イスラエルの攻撃>

イスラエルの攻撃により、過去24時間でガザ全域で少なくとも86人が死亡、多くの負傷者がでている。さらなる進攻に向けイスラエル軍が空と地上からの爆撃を強めているガザ市郊外の住宅では、3回にわたる空爆で26人が死亡した。

イスラエル軍はコメント要請に応じていないが、これまでにはガザ市郊外で戦闘が行われており、トンネルや武装勢力のインフラを破壊し、武器を押収していると述べている。

ガザではこの24時間で子ども3人を含む13人のパレスチナ人が栄養失調と飢餓で死亡。地元保健当局が2日に発表した。

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A senior correspondent with nearly 25 years’ experience covering the Palestinian-Israeli conflict including several wars and the signing of the first historic peace accord between the two sides.

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