【大河ドラマ べらぼう】渡辺謙さんがクランクアップ 「見えない抑圧感を常に感じていた意次」
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で、田沼意次を演じた渡辺謙さんが9月7日放送の第34回で最後の出演となりました。クランクアップの際の渡辺さんのコメントを紹介します。
「成りあがり者」であることを蔦重と共有
――クランクアップ直後のお気持ちは? 江戸城からの開放です。裃(かみしも)からの解放でもありますね(笑)。
――蔦重(横浜流星)の決断を受け入れるシーンについて 最後にようやくお互いが同じような境遇で「成り上がり者だよね」ということを共有し合うシーンでした。蔦重と意次は、ある種の敵対関係というところもあったので、その辺の兼ね合いの難しさみたいなものを感じながらやっていました。
――意次はどのような役でしたか? “見えない抑圧感”みたいなものは常にありました。上からも下からも、その抑圧感みたいなものを一身に受けながら、必死で何かを模索し続けるという役でした。
武元、家治、それぞれに重要なシーン
――意次を演じるうえで印象的なシーンは? 前半で言うと武元(石坂浩二)との茶室のシーンですね。ようやく2 人の関係が氷解していくという中で、非常に緊迫感もあり、ミステリー感もあり、非常に長かったですが、やりがいのあるシーンでした。中盤以降は、家治(眞島秀和)とのシーンかな。非常に厚い信頼を受けながら、でも家治自身が抱えている悩みを意次は解決できない。そのジレンマみたいなものもありましたし、家治自身が追い込まれていく時に、会うこともかなわなくなってしまうという中で、それを想定しながら、それまで家治とのシーンを積み上げていったので、意次にとっての家治というのは非常に大きなポジションでした。
――視聴者へのメッセージ これからもハラハラドキドキ、蔦重もそうだし、世の中的にも波乱万丈な時代がやってくるので、楽しんでいただけたらいいんじゃないかなと思います。ご愛顧よろしくお願いします。
田沼意次/渡辺 謙さん 自らの才能と実行力で、足軽出身の出自から遠江相良藩(いまの静岡県牧之原市)の五万七千石の大名に昇りつめた人物。米による幕府の財政運営に限界をおぼえ、金を動かしてこそ“経済がまわる”商業重視の政策に方針を大転換。商人を中心に江戸は好景気に沸く。 また印旛沼の干拓、蝦夷地の開発、優秀な人材を幕政に積極的に登用し、“新しい日本”を創り始めるが…。
(美術展ナビ編集班) <あわせて読みたい>
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