韓国尹大統領、非常戒厳巡る国会審議妨害否定 弾劾裁判に初出席
アイテム 1 の 2 1月21日、 韓国の尹錫悦大統領は憲法裁判所の審理に出席した=代表撮影(2025年 ロイター)
[1/2] 1月21日、 韓国の尹錫悦大統領は憲法裁判所の審理に出席した=代表撮影(2025年 ロイター)
[ソウル 21日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は21日、憲法裁判所の審理に出席した。国会が「非常戒厳」の解除を決議するのを阻止するため、議員を議場から引きずり出すよう軍司令官に命じたことはないと述べた。
紺色のスーツにえんじ色のネクタイを着けて出廷した尹氏は審理の冒頭、裁判長代行から発言を求められ、「自由民主主義への確固たる決意」を持って公務に取り組んできたと述べた。
非常厳戒を宣言した昨年12月3日に国会に派遣された特殊部隊について、国会を無力化したり、非常戒厳解除の審議を阻止するために派遣されたわけではないと説明。
「この国では、国会と報道機関は大統領よりもはるかに強力であり、はるかに優位な立場にある」と述べた。
尹氏の弁護団は、国会で多数派の野党による法案阻止など行動が政府を麻痺させ、国の民主的・憲法的秩序を崩壊寸前まで追い込んだと主張。非常戒厳は野党の横暴に警鐘を鳴らすためのものだったと述べた。
尹氏と側近が、政治的に尹氏と対立した議員の逮捕を命じたとする、大統領非常戒厳宣言に関与した軍司令官の証言も否定した。
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