EU産ワインに200%関税も、トランプ氏が対抗措置表明

トランプ米大統領は13日、欧州連合(EU)が米国産ウイスキーへの課税措置を撤廃しなければ、欧州から輸出されるワインなど全てのアルコール製品に200%の関税を賦課する方針を示した。写真は2023年11月、パリのレストランで撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領は13日、欧州連合(EU)が米国産ウイスキーへの課税措置を撤廃しなければ、EUから輸出されるワインやシャンパンなど全てのアルコール製品に200%の関税を課すと表明した。

トランプ大統領はソーシャルメディアに「全世界がわれわれを搾取している」と投稿。EUは世界で最も敵対的かつ搾取的な関税当局で、米国を利用することのみを目的としていると批判した。

トランプ大統領の発言を受け、米株式市場では主要株価指数が軒並み下落した。

EUの執行機関である欧州委員会は12日、鉄鋼とアルミニウムを巡る米国の関税に対抗し、4月から260億ユーロ(283億1000万ドル)相当の米国製品に関税を課すと表明。同措置はバーボンウイスキーなど米製蒸留酒にも影響を与える。 もっと見る

ただ、欧州委は交渉の余地を残しており、関税引き上げは誰の利益にもならないと考えていると述べた。

トランプ大統領の関税に対抗し、カナダもこれまでに米国産のビール、ワイン、バーボンなどに報復関税を課す方針を表明しており、アルコール製品が貿易戦争での主要品目になりつつある。

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