アゼルバイジャン大統領、旅客機墜落「ロシアの誤射が原因」

アゼルバイジャンのアリエフ大統領は12月29日、カザフスタン西部で25日に起きたアゼルバイジャン航空機墜落について、ロシア領内で地上から誤射を受けた結果だとの認識を示した。25日、アクタウの空港で撮影。Administration of Mangystau region提供写真(2024年 ロイター)

[バクー/モスクワ 29日 ロイター] - アゼルバイジャンのアリエフ大統領は29日、カザフスタン西部で25日に起きたアゼルバイジャン航空機墜落について、ロシア領内で地上から誤射を受けた結果だとの認識を示した。

ロシアのプーチン大統領は28日、アリエフ氏との電話会談で、ロシア領空で発生した「悲劇的な出来事」について謝罪した。ウクライナの無人機攻撃があり、ロシアの防空システムが作動していたとした。ロシア大統領府の声明は同国が旅客機を撃墜したとは言及せず、刑事捜査を開始したと述べるにとどめた。

アリエフ氏は29日、国営テレビで、旅客機が誤射により撃墜されたと指摘。ロシア南部チェチェン共和国のグロズヌイ周辺で何らかの電子妨害に遭い、攻撃を受けたと述べた。

また、ロシア当局が当初、機体に鳥が衝突する「バードストライク」やガスボンベの爆発を墜落原因としていたことについて「ばかげた」説明で「明らかな隠蔽(いんぺい)の試み」だと非難し、ロシアに対し責任を認め、関係者を処分するよう求めた。

ロシア大統領府は両首脳が29日にも電話会談を行ったと発表したが、詳細は明らかにしていない。

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