中国、ロシア産LNG輸入を拡大へ 昨年は3.3%増=駐ロシア大使

 4月15日、駐ロシアの張漢暉中国大使は、中国が2025年にロシア産液化天然ガス(LNG)の輸入を拡大するとの見通しを明らかにした。2022年5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[モスクワ 15日 ロイター] - 駐ロシアの張漢暉中国大使は15日、中国が2025年にロシア産液化天然ガス(LNG)の輸入を拡大するとの見通しを明らかにした。張氏は「買い手が多くいることは確実だ。ロシアの供給業者に連絡を取る手助けをしてほしいと実に多くの買い手から大使館に依頼がきており、(輸入量が)より多くなるのは明らかだ」と指摘した。

また、ロシア産天然ガスを中国へ輸送するパイプライン「シベリアの力2」については両国間で話し合いが持たれてきたものの、ルートはまだ決まっていないと記者団に語った。

シベリアの力2は、ロシア北部ヤマル半島からモンゴル経由で中国に年間500億立方メートルの天然ガスを輸送できるパイプラインとなる予定。ロシアは何年にもわたって中国との合意を目指してきたが、これまでのところ条件面で合意できていない。

タス通信は中国の税関データを引用し、ロシアの24年の中国へのLNG輸出量が前年比3.3%増の830万立方トンだったと報じている。

中国は世界最大のLNG輸入国となっており、タスによると国別の輸入量は首位がオーストラリア、2位がカタール、3位がロシアとなっている。

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