トランプ政権、国家宇宙会議廃止か スペースXがロビー活動

 トランプ米政権がホワイトハウスの国家宇宙会議を廃止する可能性が高いと、関係者3人が明らかにした。写真はトランプ大統領とイーロン・マスク氏。2024年11月、米テキサス州ブラウンズビルで撮影(2025年 ロイター/Brandon Bell)

[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ米政権がホワイトハウスの国家宇宙会議を廃止する可能性が高いと、関係者3人が明らかにした。同会議は実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXのロビイストが廃止を働きかけてきた。

関係者によれば、トランプ氏の側近とスペースXのロビイストであるマット・ダン氏はここ数カ月間に、国家宇宙会議は「時間の無駄」だと周囲に話し、その存続や、バンス副大統領が規定通りに議長を務めることに関心があるかどうかを巡り懐疑的な見方が出ている。

関係者の1人によると、トランプ氏の大統領選勝利後、同氏のチームは移行計画を巡り米航空宇宙局(NASA)や他の機関と連絡を取ったが、宇宙会議には接触しなかった。ホワイトハウス近くにある同会議スタッフの事務所はほぼ空き室状態になっているという。

ダン氏、スペースX、バイデン前政権の宇宙会議幹部のコメントは得られていない。

同会議が廃止されれば、トランプ政権の宇宙政策に対するスペースXの影響力を示す兆候になる。

スペースX最高経営責任者(CEO)のマスク氏は大統領選でトランプ氏支援に2億5000万ドルを投じ、大統領と緊密な関係を維持している。また、両氏はトランプ氏の2期目在任中に火星に宇宙飛行士を送る計画で一致している。

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