MacBook Neo登場で業界パニック中?! バジェットモデルで他社が続けるか?

Image: Raymond Wong / Gizmodo US

Apple(アップル)が初のバジェットノートPCとして発売したMacBook Neo。10万円を切る価格が話題です。

メモリや容量に制限はあるものの、レビューしてみると、なるほどバジェットモデルのノートPCとしては最高です。あまりに最高すぎて業界に激震が走っているようです…。

他社はMacBook Neoのライバルとなるバジェットモデルをどう考えているのでしょうか。リリースするならいつなのか。そもそもリリースできるのか。

メモリ高騰との戦い

ASUS(エイスース)は、3月10日に行われた投資家向けの収支報告会にて、CFOのNick Wu氏がMacBook Neoに対し「市場全体が衝撃を受けた」とコメント。いわく、Microsoft(マイクロソフト)、Intel(インテル)、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)含むパソコンメーカーは、MacBook Neoの存在をかなり深刻に捉えているだろうと語りました。

Wu氏は、MacBook Neoはメモリや容量に制限があることにも言及していますが、このご時世ではそれはみな同じ。バジェットモデルに限った話でもなくなりそう。

MacBook Neoへの対応として、メモリを増強したモデルを出すのは簡単な話。メモリ16GBが今のスタンダードなので、18にすりゃいいわけです。が、その簡単な話がメモリ不足による価格高騰では、とても難しい話になっています。バジェットモデル価格でメモリ増強をできる企業が、果たして今、どれほどあるのか…。

その上、PC価格高騰、端末自体が値上がりする中、バジェットモデルの魅力はますますあがっていく。皮肉ですね。

Appleのバジェット端末へのASUSの対抗策として、Wu氏は「もう少し時間が必要」と回答するにとどめました。この“もう少し”は、「メモリ不足が解消してから」を意味しているのでしょうか。

Macなら、8GBでも大丈夫?

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MacBook Neoをレビューして感じたのは、メモリ8GBでもいけると思える時と、無理な時があること。

これ、時ではなく、そのまま人に置き換えていいかと。つまりは、当たり前ですが、どんな作業をするかしだい。パソコン向けゲームや、3Dレンダリングなど、高負荷タスクは当然適しません。

MacBook Neoのメモリは、ユニファイドメモリと呼ばれるもの。通常メモリはマザーボードにメモリモジュールが挿さっていますが、ユニファイドメモリはCPUとGPU間で共有されており、より効率的なのがメリットです。

また、macOSはスワップメモリという技術を採用しており、ユニファイドメモリがパンパンなときは、SSDをバーチャルメモリとして使うことができます。つまり、8GBの裏にヘルプが潜んでいるのです。MacBook Neoでも多くのアプリがけっこう問題なく作動できちゃってるというレビューが多いのも、そのためでしょう。

Microsoftの課題:低価格端末向けのWindows

ASUSのWu氏のいうとおり、業界全体に激震が走った今、各社何ができるかを検討せねばなりません。消費者がMacBook Neoを見てしまった以上、低価格やお値打ち感を求める声は大きくなっていくでしょう。

低価格のためにAppleが切り捨てたものは多くあります。それでも、アルミのボディと美しいスクリーンに素晴らしいスピーカー、日常タスクには問題のないパフォーマンスはキープ。同価格帯でこれができる非Apple端末は、一部のWindowsマシンとChromebookくらい?

MacBook Neoで低価格下の鍵となったA18 Proチップですが、5年前のM1チップ搭載MacBook Airよりも性能が高いというベンチマークがでています。これはApple自社チップ開発の賜物ですが、AppleにはCPUだけでなくモデムチップも自社で開発するなど、自前パーツが多くあります。これも低価格の強みとなり、他社からパーツ提供を受けるメーカーには厳しい現実です。Windowsマシンだと、MicrosoftにWindows 11のライセンスを払うことになるので、それだけでもAppleと比較すると痛手と言わざるを得ない状況です。

…そう、Windows 11ですよ。365 officeやOneDrive、Copilotなどを加えパワーアップしたWindows 11は、そもそも低スペックバジェットモデルにとっては優しくない。その追加分がリソース大量消費とまでは言いませんが、少なくとも容量はもっていきますよね。

では、Windows Lightのようなものがあればいいのか。そうすると、macOSをフルで使えるMacBook Neoとはソフトで差がついてしまいます。実際、Chromebookではその差があります。そうなると、求められるのはWindows 11自体のシンプル化。今年頭にCopilot AIのゴリ押しを抑える方針に変更したようですが、MacBook Neoが出てしまった以上、それでは足りないのかも。

MacBook Neoは、ソフトにもハードにも大きな影響を与えていきそうな存在。今後、良きライバルとなる端末がでてくれば、消費者には嬉しい傾向ですけどね。

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