プーチン氏、停戦巡る米提案に同意 「根源要因」排除に協議必要
ロシアのプーチン大統領は13日、ロシアはウクライナとの停戦に向けた米国の提案に同意するとしつつも、いかなる停戦も紛争の主要因を排除し、恒久的な平和につながる必要があるという認識を示した。同日撮影の提供写真。(2025年 ロイター/Sputnik/Gavriil Grigorov/Pool via REUTERS)
[モスクワ 13日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は13日、ロシアはウクライナとの停戦に向けた米国の提案に同意するとしつつも、いかなる停戦も紛争の根源的な要因を排除した上で恒久的な平和につなげる必要があるとし、多くの事項で詳細を詰めなければならないと述べた。
同時に、ロシアとウクライナの紛争終結に向けたトランプ米統領の取り組みに謝意を示し、詳細を巡り米国側と協議する必要があると述べた。
プーチン氏は、モスクワを訪問しているベラルーシのルカシェンコ大統領との会談後に大統領府で行った記者会見で「敵対行為の停止という提案に同意する」と表明。同時に「ロシアの立場は、停戦が長期的な平和につながり、危機の根源的な要因を排除するものでなければならないという事実に基づいている」と述べた。
その上で、トランプ氏の戦争終結に向けた取り組みについて「この考え自体は正しく、われわれは明確に支持する」とし、「平和的手段によって紛争を終わらせるという考えを支持している」と述べた。ただ「協議する必要のある事項がある」とし、トランプ氏と電話会談を実施する可能性があると語った。
プーチン氏は、ウクライナが昨年8月に越境攻撃を開始したロシア西部のクルスク州の状況について、現在は完全にロシア軍の管理下にあると表明。ウクライナ軍はクルスク州で孤立しているとし、こうした状況下で30日間の停戦を実現するのはウクライナにとっては望ましいだろうと指摘。前線が2000キロメートルにおよぶ中、停戦の管理の仕方など多くの疑問があるとし、米国と協議する必要があるとの考えを示した。
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