Steam『違う星のぼくら』は“中国語レビューが大苦戦”。データから見えたはっきりとした傾向
講談社クリエイターズラボは今年4月に『違う星のぼくら』を発売した。同作は現在Steamサマーセールにて、20%オフの568円で購入可能だ。
『違う星のぼくら』は、大ヒットした『違う冬のぼくら』に続く新作として4月にリリースされた。しかしながら、前作は好評価率91%であることに対し、『違う星のぼくら』の好評価率は75%。発売から後述するアップデートによって持ち直してきたが、ステータスは「やや好評」で前作よりは低い数字ではある。
開発者のところにょり氏、および講談社ゲームクリエイターズラボの担当編集の片山裕貴氏によると、実はこの評価については、大きくは中国圏からの低評価が影響していたようだ。後日掲載予定のインタビューから引用する。
――『違う星のぼくら』への、各国のSteamレビューの反応はいかがでしたでしょうか。
片山氏:反応で言うと、日本・アメリカ・ヨーロッパからは「なるほど、こういうかたちもあるのか」という意見もあって 、受け入れてくれる方が多かったです。意見が割れた地域だと、簡体字・繁体字圏が多かったです。
ところにょり氏:一番評価が多かった英語圏の高評価率が87%、次に多いのが簡体字圏で47%、次が日本で85%、韓国が72%、繁体字圏が63%と、ほかの言語でもレビューをいただいていますが、こういった感じです。
――簡体字圏と繁体字圏、やはり中国での評価がかなり低いんですね。簡体字圏で高評価率47%というのはアップデート後ですか。それともアップデート前の数字ですか。
片山氏:アップデート前が高評価率40%くらいまで下がって、アプデ後はそれが回復しつつある状態ですね。
――中国の方々のレビュー内容に共通点や傾向は見られましたか。
ところにょり氏:前作と比較して、このストーリーに納得いかないという意見がやっぱり多かったです。前作はバッドエンドではなかったので、こういった声が多いんだと思います。頑張ってプレイしたのにこのキャラクターが報われないのは許せないという人が多かったですね。
――中国の方々は人情深いんですね。
片山氏:そうかもしれないです。言い換えると作品への感情移入度が高いというのがあるのかもしれないなと思っています。
――なるほど。別にレビューを荒らすわけではなく真剣に好きだからこそ厳しい意見を寄せてくれたと。
片山氏:愛ゆえに、というところだと思います。