訂正 セブン&アイ、クシュタール提案「現実的に評価できるようになる」
3月10日、セブン&アイ・ホールディングスは、株主へのレターを公開し、カナダの小売り大手アリマンタシォン・クシュタールからの買収提案について「価値創出」と「取引成立の確実性」の観点から「現実的に評価できるようになる」との考えを示した。写真は同社のロゴ。都内で2017年12月撮影(2025 ロイター/Toru Hanai)
[東京 10日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングス (3382.T), opens new tabは10日、株主へのレターを公開し、カナダの小売り大手アリマンタシォン・クシュタール(ATD.TO), opens new tabからの買収提案について「価値創出」と「取引成立の確実性」の観点から「現実的に評価できるようになる」との考えを示した。
クシュタール側はこれまで、統合契約締結後に重複する店舗の切り離しや売却先の模索を行うとしていたが、セブン&アイ側は、取引完了に向けた明確な道筋が示されず、何年にもわたって不安定な状態が続くことで価値が棄損される可能性があると主張。これを受けて、クシュタールとセブン&アイのファイナンシャルアドバイザーが連携し、売却が必要な店舗の買い手候補に接触を開始した。
セブン&アイは店舗売却の具体的な行動が始まったことを「喜ばしく思う」と評価。そのうえで、実行可能な是正措置・売却計画を実現できるかどうかを「検証する段階に進むことが可能になる」とした。
統合時に売却が必要な店舗は2000店舗以上になるという。特別委員会は現在もクシュタールと建設的な協議を継続している。
(5段落目以下のデイカス氏と特別委員会に関する記述を削除します)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab