川崎Fが初のアジア4強! 延長戦突入も脇坂が決勝弾、アルサッドとの死闘を制す…次戦はC・ロナウドらアルナスルと対戦

チーム2点目を挙げたFWマルシーニョ

[4.27 ACLE準々決勝 川崎F 3-2(延長) アルサッド ジッダ]

 AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)は27日に準々決勝を行った。川崎フロンターレアルサッド(カタール)と対戦し、3-2で勝利。2-2で延長戦に突入したが、延長前半8分にMF脇坂泰斗が決勝ゴールを決めた。ACLでは過去3度準々決勝で敗退していたが、4度目で初めてベスト4進出を決めた。

 サウジアラビアでのACLE集中開催に臨んだ川崎Fは、20日のJ1第11節・東京ヴェルディ戦から先発1人のみ変更。FWエリソンが最前線で起用された。4-2-3-1の布陣でGKは山口瑠伊、4バックは左からDF三浦颯太、DF丸山祐市、DF高井幸大、DF佐々木旭。2ボランチはMF山本悠樹とMF河原創。2列目は左からFWマルシーニョ、脇坂、MF家長昭博。1トップにエリソンが配置された。

 開始早々、川崎Fが先制点を手にする。前半5分、山本が中盤でボールを奪い返して右サイドに展開。家長がボールを運び、PA右から右足でクロスを上げると、PA中央に走り込んだエリソンが右足ダイレクトで決め切った。  だが前半9分に追いつかれる。アルサッドのDFパウロ・オタヴィオにPA左から左足シュートを打たれると、GK山田はニアを抜かれてしまい、ボールはゴールラインを割る。1-1と同点になった。  それでも、川崎Fは前半21分に再び勝ち越す。マルシーニョからパスを受けた山本が最前線に浮き球のスルーパス。マルシーニョが最前線まで駆け抜けて相手GKをかわすようにシュートを放ち、ゴール右ポストに当てながらチーム2点目を挙げた。

 前半を2-1で折り返した川崎Fはハーフタイムに交代なし。後半は開始から拮抗状態が続くと、後半11分にエリソンを下げてFW山田新を出場させた。20分にはマルシーニョに代えて、FW伊藤達哉が入った。

 リードを守りたい川崎Fだが、後半26分にまたしても追いつかれる。左サイドの三浦がボールを奪われてカウンターを食らうと、最後はFWクラウジーニョに豪快なシュートを決められ、2-2と試合を振り出しに戻された。

 後半36分、川崎Fは2枚替え。山本と家長を下げ、MF橘田健人とMF瀬川祐輔を入れる。90分で決着はつかず、延長戦に突入した。

 延長前半8分、川崎Fは3度目のリードを奪う。敵陣近くの右サイドで相手のパスミスからボールを奪取。瀬川が折り返して、PA右の山田がさらにPA中央に落とす。待ち構えた脇坂が右足シュートで叩き込み、3-2と点差をつけた。

 得点直後、脇坂が足を攣ってしまい、プレー続行不可能に。延長後半10分に下がり、MF大関友翔が出場した。延長前半はそのまま終了した。後半から佐々木に代えてDFファンウェルメスケルケン際が投入された。

 延長後半もしたたかに戦い抜いた川崎Fが3-2で勝利。過去3度準々決勝で敗れていたが、初のベスト4進出となった。30日の準決勝ではFWクリスティアーノ・ロナウドらを擁するアルナスル(サウジアラビア)と対戦する。●ACLE2024-25特集

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