8強敗退に悔い…W杯全6試合出場のU-17日本代表MF和田武士(浦和ユース)「W杯での試合を忘れず」手にした逞しい経験値で“次”へ
悔しさをにじませるMF和田武士
U-17日本代表のU-17ワールドカップにおける挑戦は、6試合目にして終わりを告げた。
U-17オーストリア代表との準々決勝、MF和田武士(浦和ユース)はボランチとして先発フル出場。攻守に力戦奮闘を見せたが、結果は0-1。無念の敗退をピッチの上で体感することとなった。
試合後、目を赤くしながら取材エリアに現れた和田は、試合についてまずこう振り返った。 「自分たちのゲームはできていたと思うんですけど、やっぱり点を取らないと勝てない。それを率直に感じました」 狙いとするサッカーができなかったわけではない。「崩しの部分はある程度できていたと思う」と和田が振り返ったように、何度もサイドを崩し、ポケットに入り込むシーンは演出した。和田は中盤でボールをさばきつつ、体格で上回る相手にも渡り合った。ただ、ゴールだけは遠かった。 「やっぱり最後のパス1本だったり、シュート1本というところの質を、もっと磨いていかなきゃいけないと思いました。あと、『何が何でもゴールに押し込む』という気持ちを、もっと一人一人が強く持つことが次に進む上で大事かなと思います」 オーストリアの大男たちが最後まで体を張って守る守備を破りきれず。逆にCKからのミドルシュート1本で試合を決められてしまった。 「自分たちもどんどん(シュートで足を)振っていくことはもっとやっていく必要があったと思います。最後の得点だったり、チームを勝たせるところが、次のステップとして自分に必要な部分だと思います」 中盤で作るだけでなく、ゴールに直結するプレーをできる選手になる。それは大会前から掲げてきたテーマであり、U-17ポルトガル代表戦では実際に見事なゴールも決めている。ただ、その一発だけでは納得できないということだろう。 最後にあらためて顔を上げ、こう語った。 「すごく良い経験になりましたし、世界のいろんな地域のチームと戦った中で、簡単にはいかない試合が多くありました。PK戦の緊張感も味わえました。この経験を次に生かすために、今回の試合もそうですし、ワールドカップでの試合を忘れず、また日本に帰ってやっていきたいです」 この悔しさは、必ず“次”へと繋いでいく。 (取材・文 川端暁彦)●U-17ワールドカップ2025特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中