オープンAI、今年の売上高は前年比3倍強の127億ドルと予想-関係者
Bailey Lipschultz、Shirin Ghaffary
- 好調な有料AIソフトウエアが増収をけん引する見込み
- 巨額のAI開発コストにも直面、現金収支黒字化は29年以降と見込む
米オープンAIは今年の売上高が前年比3倍強の127億ドル(約1兆9100億円)になると予想している。事情に詳しい関係者が明らかにした。好調な有料人工知能(AI)ソフトウエアが増収をけん引する見込みだとした。
内部情報を理由にこの関係者が匿名で明らかにしたところでは、昨年の売上高は37億ドルだった。同社は来年も勢いが続くと予想し、今年の2倍超の294億ドルを見込んでいるという。
オープンAIはコメントを控えた。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は昨年9月、オープンAIが2025年の売上高を116億ドルと予想していると報じていた。
対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」の発表から2年余り経過した現在、同社は個人・法人ユーザー向けに多様な定額制サービスを提供している。昨年9月にはChatGPTの法人向けバージョンの有料ユーザー数が100万を突破したと発表した。
また同社は最新AIモデルへのアクセスが可能な月額200ドルの「ChatGPT Pro」サービスの提供を昨年12月に開始。一部製品については月額数千ドルの定額料金も検討している。
ただオープンAIは売り上げが急伸する一方で、最先端AIシステムの開発に必要な半導体やデータセンター、人材の巨額コストに直面している。関係者によると、同社はキャッシュフローの黒字化は29年以降になると予想している。同年の売上高については1250億ドル超と見込んでいるという。
原題:OpenAI Expects Revenue Will Triple to $12.7 Billion This Year(抜粋)
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