【悪質】『日本が食い荒らされる』春の京都で住民の悲鳴!注意したら「殺すぞ」罵声、私有地で無断撮影、住宅地に食べ歩きのゴミ…行き過ぎた“オーバーツーリズム”の実態(2025年4月12日掲載)|YTV NEWS NNN
2025年4月12日 12:00
桜が満開となり、多くの観光客で賑わう春の京都では、今年もオーバーツーリーズムに悩まされていた。繰り返されるマナー違反、人気観光地への一極集中、住民に浴びせられる暴言…。行き過ぎた観光客の行動の実態を取材した。(取材・報告=田上瑛莉香)
京都市東山区の「ねねの道」に面して建つ高台寺岡林院。普段、一般には公開していない寺だ。 この寺の住職がXに投稿した内容が、いま、話題になっている。「実際に他の誰かが被害に遭ってからでは遅すぎます もう遅すぎるくらい疲弊しています これ以上京都、日本が食い荒らされれば日本が日本ではなくなります」
悲痛な思いを投稿したのは、許可なく敷地内に立ち入る観光客による被害があったからだと、青山公胤住職は明かす。
去年9月に壊された欄干は、竹がバラバラになり、特に上部が粉々になっている。
寺は対策をとらざるを得なくなり、「危険!!触るな!!」「Danger‼Don't Touch!!」などと日本語や英語、中国語などの警告文を寺の塀に貼った。 住職は「こんな貼り紙したくない。絶対しない方が景観としてもいいし、貼り紙しなくていいのが一番だ」と打ち明けた。
さらに、寺では別の被害も…。参道の入り口で停車していた車に注意したところ、思わぬ罵声が返ってきたという。青山公胤住職「『こんなとこ止めんといて』って声をかけたら『白タクじゃねえよ殺すぞ』って言われてしまって…びっくりですよ」
住職は、「人が救われる場所だったり、安らぎを得られたりする場所のはずのお寺でそんな(怖い)思いをしてほしくない、という思いからXで発信した」と訴える。
観光客らによる迷惑行為は、寺の周辺でも頻発していた。
住宅の入り口などに立ち入り、撮影する人の姿が後を絶たない。SNSが普及し写真撮影も旅の楽しみの一つに。“映え”を意識する気持ちからなのかー。