午前の日経平均は大幅続落し4万2000円割れ、半導体株安で 内需株の一角は上昇
[東京 1日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は大幅続落し前営業日比868円65銭安の4万1849円82銭となった。節目の4万2000円を下回り、8月8日以来の低水準を付けた。前週末の米市場でのハイテク株安の流れを引き継いで半導体関連銘柄が大幅安となり、指数を押し下げた。一方、内需株の一角は底堅く推移した。
日経平均は前営業日比355円安と軟調にスタートした後、下げ幅を広げ、節目の4万2000円を下回った。指数寄与度の大きい半導体関連株が売られたほか、他の外需株にも売りが波及した。その後も軟調な地合いは続き、終盤に一時874円安の4万1843円96銭で安値を付けた。一方、内需株の一角は底堅く、プライム市場では4割超の銘柄が上昇した。
東京市場でも「半導体関連銘柄が下げを強めたことで警戒感が高まり、他のセクターにも売りが波及したようだ」(岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏)という。
一方で「押し目では買いを入れたいと思っている投資家も多いのではないか」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれ、後場に下落が一服するかが注目される。
岩井コスモ証券の有沢氏は「日経平均は当面、4万2000円台での値固めが続くのではないか」と話している。
TOPIXは0.78%安の3051.26ポイントで前場の取引を終えた。東証プライム市場の売買代金は2兆1523億4300万円だった。東証33業種では、鉱業、水産・農林、食料品など13業種が値上がり。非鉄金属、電気機器、機械など20業種は値下がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり723銘柄(44%)に対し、値下がりが832銘柄(51%)、変わらずが63銘柄(3%)だった。
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