フィラデルフィア連銀総裁、インフレ圧力強まる-目標への進展脅かす
Jonnelle Marte
米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は6日、企業や消費者は慎重姿勢を強め、インフレ圧力は増しているとし、景気へのリスクは高まりつつあるとの考えを示した。
インフレ率は当局目標の2%に向かって緩やかに低下するというのが依然として自身の基本シナリオだとしつつ、物価の伸び鈍化が「リスクにさらされている」とハーカー氏は同連銀でのイベントで述べた。
「物価上昇率の鈍化が起こらないと言っているわけではない」と同氏。「しかし、そうならないかもしれない圧力がかなり強まりつつあるようだ」と話した。
不透明感が広がっており、米金融政策当局者にとって政策判断が難しくなっているとハーカー氏は指摘。「こうした状況においては、いずれの方向にも非常に速いペースで動くことはない」と続けた。
「企業や消費者の信頼感は弱まり始めている。それは好ましい兆候ではない」とも語った。
原題:Fed’s Harker Warns Rising Inflation Pressures Threaten Progress(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE