トランプ大統領、「政府効率化省」設置正式表明 複数団体が即時提訴

トランプ次期米大統領は就任初日となる20日に、米実業家イーロン・マスク氏が率いる「政府効率化省(DOGE)」新設に向けた大統領令に署名する見通し。19日撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)

[20日 ロイター] - 米国の第47代大統領に就任した共和党のトランプ氏は、就任初日の20日、「政府効率化省(DOGE)」の設置を正式に発表した。正式発表を受け、DOGEの法的地位が不明確なことなどを理由に複数の団体が即時に提訴に踏み切った。

トランプ氏は就任演説で「連邦政府の能力と効率性の回復に向け、DOGEという新しい機関を設置する」と表明。DOGEは米実業家イーロン・マスク氏が共同責任者を務め、連邦機関の全廃や連邦政府職員の4分の3削減などの目標を掲げている。

DOGEは「省庁」ではなく、経費削減や組織改革など実行する公的権限はほとんどない。ナショナル・セキュリティ・カウンセラーズが連邦諮問委員会に関する1972年の法律に違反しているとして訴訟を起こしたほか、法的地位の不明確を理由に監視団体のパブリック・シチズンや米政府職員組合などが提訴した。

DOGEの共同責任者には共和党の大統領候補指名争いに名乗りを上げたビベック・ラマスワミ氏も起用されているが、関係筋によると、ラマスワミ氏はオハイオ州知事選での立候補に準備するためDOGEの運営には関与しない。

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