再び激闘を演じ、今度こそ勝ち切れるか。【天皇杯2回戦 東京ヴェルディ戦 プレビュー&コラム】(25.6.10)

11日、栃木SCは天皇杯2回戦、J1東京ヴェルディとの一戦を戦う。東京ヴェルディとの対戦は互いにJ2を戦っていた2023年シーズン以来、2年ぶり。まさしく挑戦者としてフルパワーで立ち向かいたい。会場は味の素スタジアム。キックオフは11日(水)19時を予定する。

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▼ルヴァン杯のような激闘の再現なるか

天皇杯2回戦、味の素スタジアムでの東京ヴェルディ戦だ。

前節群馬戦(●0-1)から中3日の戦いになる。

今季はこれまでルヴァン杯や天皇杯のカップ戦を戦ってきたが、週末のリーグ戦から中3日で迎えたルヴァン杯ではメンバーを大幅に入れ替えて戦ってきた。今回もそのようなスタメンを構成する可能性はあるだろう。

ただ、リーグ戦のメンバーからターンオーバーを採用して戦った3月のルヴァン杯仙台戦は延長・PK戦の末、仙台に初勝利。4月のアビスパ福岡戦では、開始早々に先制を許しながらも粘り強く戦い、終盤に川名の突破から屋宜のゴールで一時同点に追いつくような激闘を演じてみせた。

この天皇杯2回戦東京ヴェルディ戦も、リーグ戦で出場機会が少ないメンバーがスタメンで奮闘し、リーグ戦のレギュラー組が途中投入されてパワーアップして襲い掛かる――そんな流れが期待できる。

「惜しいところまでいった、ではなく、勝たないといけないんです」

4月のルヴァン杯福岡戦で惜敗したあと、小林伸二監督はそう振り返っていた。

激闘を演じるだけでなく、何が何でも勝ち切る。その事実がチームが身にまとうものを一段階引き上げる、だから勝ちに拘ってほしい、というニュアンスだった。

ハイパフォーマンスを示した選手に対し、リーグ戦に絡むチャンスが与えられることは言うまでもない。今季はここまで星野創輝や屋宜和真らがそれを体現してきた。明日の東京ヴェルディ戦で新たに発見される選手はいるだろうか。

東京ヴェルディとは2023年シーズン以来、2年ぶりの対戦となる。2023年シーズンに16年ぶりにJ1昇格を成し遂げた東京ヴェルディは、昨季の2024シーズンを昇格組としてアグレッシブに戦い、6位という上々の戦績でフィニッシュ。今季はJ1復帰後の2シーズン目を戦っている。

指揮官は4季目となる城福浩だ。1961年生まれの64歳。小林伸二監督と同級である。

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